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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

ユーロ/ドルがわずか2日で450pips急騰!
ただし、再び下落する可能性が濃厚

2013年07月11日(木)17:42公開 (2013年07月11日(木)17:42更新)
西原宏一

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■ユーロショートに傾いてきたところに米ドルが急落!

 加えて、7月9日(火)には、ECBのアスムッセン理事が「新たなLTROの可能性を排除せず」とコメントしたことから、ユーロ/米ドルの下落はさらに加速。

 ユーロ/米ドルは、厚いバリアが横たわっていた1.2800ドルをブレイクし、次のサポートの1.2745ドルをブレイクする目前まで急落しました。

ユーロ/米ドル 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足

 こうしてECBとFRBの金融政策の違いが鮮明となり、マーケット参加者がユーロショートに傾いてきたところに、7月11日(木)未明のFOMC議事要旨を迎えました。

 そこで、バーナンキFRB議長による下記のコメントが、米ドル急落を誘因しました。

「予見可能な将来、非常に緩和的な金融政策が米経済に必要とされる」

「米失業率が6.5%に低下しても自動的に利上げしない、金利引き上げはしばらく後の可能性」

 ただ、このコメントは議長が「金融引き締めはまだ当面先」と述べていたことと変わらず、目新しい材料ではありません。

■加熱した引き締め期待への牽制

 ECBがフォワード・ガイダンスを導入し、マーケットがユーロ売りに傾いたところで、前述のバーナンキFRB議長のコメントが出たのです。

 これにより、短期筋のユーロ/米ドル、ユーロクロスショートのカバーが一挙に出たことが、7月11日(木)午前の大相場を演出したと考えています。

バーナンキFRB議長は、加熱した引き締め期待への牽制をしたという見方が多いようです。

 結局、7月11日(木)午前の米ドル急落は、日銀、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])、ECB、BOEと続いた緩和競争の中、マーケットが米ドル高に傾き過ぎていたことの調整だったのでしょう。

 ECBがフォワード・ガイダンスを導入したことは変わりませんので、ユーロ/米ドルの下落基調は変わらず

 当面のユーロ/米ドルは、1.28~1.33ドルのレンジで揉み合った後、次第に値を下げてくる可能性が濃厚です。

ユーロ/米ドル 日足

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)


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