昨日のアジア時間ではドル円がズルズルと落ちてきた。といっても欧州序盤までは99円台の後半。それほども下がってはいない。ただ休み中にも100円台まで見せていたので、やや買い疲れに見えてしまうだけなのだろう。特に株安に見舞われているわけでもなく、積極的にドル円やユーロ円を売り込んでいくだけの理由に乏しい。
それでも欧州時間になるとドル円の下げが鮮明になってきた。円高というよりもドル安だ。ユーロドルも1.31台に戻してきている。たしかにアメリカの金利が低下してきているが、それほどドラスティックなものでもない。それでも二度目にドル円が99.50を下回ってきたときには、もう我慢できなくなった。私も99.44で突っ込み売りをしていった。あくまでも短期決戦のつもり。21時半の指標発表前には決着をつけたいところだ。
ドル円は99.25アラウンドまで下げはしたものの、激しい反発はないが、私のショートのコスト近辺でウロウロ。実に持ち心地が悪い。時間的な制限を設けたのも、辛さを増している。基本は小動きなのでの突っ込みりだったためか、たいへん苦戦してしまう結果に。結局はほぼ同値で買い戻すしかなかった。その間、GSの決算が出たりもしたが、米国株はほとんど動かず。ドル円と同じだった(涙)。
昨日の経済指標は、たくさんの種類が出る日だった。どれに反応してよいかもわからないほどだ。たまたま為替相場が全体的にドル安方向に進んでいたので、対米証券投資の数字が大幅な流出超だったということに反応したようだ。すぐにはドルの再下落とはならなかったが、その前後でつけた戻り高値である99.60あたりを、それ以降は越えることができなかったからだ。ドル円は再び99円台の前半へ。
ユーロドルは1.31台の中盤を越えてきて、ドル円は下攻めをためらっていたが、それでも欧州時間での安値も更新。私は翌朝が早いので、このあたりで寝てしまったが、夜中に98円台まで差し込んでいる。今日の21時半にバーナンキ総裁のスピーチがあるので、余計にFED絡みの要人発言には神経質になってもいたようだ。
そのバーナンキ議長だが、今回も同じ趣旨のことしか言わないだろう。しかしそれをマーケットがどう受け止めるかはわからない。前回は「緩和継続」がやたらと取りざたされた。同じ内容の発言しかしていないのに!である。だから注意する必要がある。
ひょっとすると今夜は同じことをいっても、「緩和縮小」が過大視されるかもしれないからだ。それの判断にはグローベックスでの米国株を追っていくしかないだろう。すでに今年の最高値レベルに接近していて高値警戒感も増しているので、その反応は極端なものになっても不思議ではない。株価が急落の方向に向かおうとしたならば、そこからドル円を売っていこうと思う。
反対に米国株が歴史的な高値をやりにいくようならば、100円台であろうともドル円マインである。そしてBOAの決算発表や住宅着工件数といった経済指標は無視されるだろう。とにかく、登場する時間も早まって日本時間の21時半となったバーナンキ議長待ちである。
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