昨日のアジア時間では日本株の大幅安などでリスク回避の姿勢が強まった。そして欧州序盤ではドル円はついに97円ちょうどを割りこんできて、クロス円も安い。私もトレンドフォローとしょうしてドル円を96.96から売り込んでいった。値動きだけでのポジショニングなので、ロスカットも機械的に10ポイントアゲインストで行うつもり。
10ポイントしかリスクを取らないのだから、下げは15ポイントでもあれば喜んで利食うのに、相場はスンナリと落ちてはくれなかった。96.80くらいで止められてしまい、私のコスト近辺でウロウロ。97円台に乗せてきたので、すぐにやめた。大した値幅の動きでもないのに、97円台に戻したということでナイトセッションで日経先物が急反発をはじめたからだ。
その後はドイツの経済指標がとても良かったということもあり、ユーロの上げが強まった。ユーロ円も欧州序盤から1円近くも反発し、ユーロドルは1.33台乗せへ。クロス円がショートカバーにさらされる中、ドル円も97.35あたりまで上昇。こうなるとちょっと興味の薄れるレベルとなる。
一方で英ポンド。イギリスのインフレ報告が出て、当面は緩和を継続する旨が明確になったところで、ポンド売りが出た。しかしこれ自体も材料出尽くしの一環とみなされたのか、ポンド売りが一巡した後は激しいポンドの買い戻しが際立った。ポンドドルは300ポイント級の上げを演じ、ユーロポンドも200ポイントの下げ。マーケットではポンドショートのポジションがあまりにもたまっていたのだろう。
ポンドやユーロが対ドルで上昇したのにツラれる形で、ドル円も遅れて下がり始めた。ニューヨーク勢の参入のころになると、再び96円台に突入。バカみたいだが、私はまた96.97で売っていった。今度はドルの全面安という材料もあるし、アジア株の下落にともなって米国株も下げ基調になっている。ユーロドルやポンドドルも上値追いを再開してもいる。
今度のドル円は時間こそかかったが、ほとんど戻りを作らずに96円台のミドルまで下落。しかし日付けが変わる頃には米国株が切り返してきたので、私もドル円のショートをやめた。ドル円は夜中に96.33まで安値を拡げたようだが、思ったほども深くはない。
ニューヨーク時間ではほぼ安値引けに近い形で引けていたドル円であったが、本日のアジア早朝ではやや買い戻しが先行し、東京勢は猛烈に買いで参入した。ドル円は96円台の後半まで戻しきって、短期的なショートは全部きらされたような格好になっている。
さて今晩も失業保険くらいしかイベントがないので、材料薄。テクニカル的にはユーロドルが1.33台の中盤で先週の高値と昨日の高値をつけているので、そこでダブルトップを形成している。ここを上抜けしてきたらドル売りがもっと進むと考えて、ドル円でも売り込んでみようかな。もしもユーロ円の上昇局面であるならば、ドル円ショートはやめるといった感じで。
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