昨日は日本のGDPしかイベントがなかった。消費増税の論議も関わってくるため注目されていたわけだが、その日本のGDPは予想よりもかなり悪かったといえる。事前の予想では年率換算でプラス3.9%から4.0%を想定しているものが多かった。それがプラス2.6%に留まったというのは、かなり失望をともなっても良さそうな水準である。
確かに最初のアクションでは株価も下落し、ドル円も下がった。しかしそれも瞬間的なもので、すぐにデータの出る前のレベルに戻ってしまった。ドル円は95円台に突入したのだが、すぐに96円台に逆戻り。これだけ悪い材料であったのに、日経先物のほうが先週の安値である13390円を下回らず、押しは13410円までだったというテクニカル的な要因がまずある。
そして未達の成長率となると、今後は予定通りに消費増税をしにくくなって、それは株価にとっては良いことで、リスクテークになりかもしれないというファンダメンタルズ面からの期待。この二つが動きの要因として考えられる。
リスクオフに振り切れなかった以上は、ドル円もユーロ円もあきらめ買いモードにならざるをえない。そう思って私もドル円が日中の高値を更新してくるたびに10ポイント下のディップで買うということにした。
ただなにせ材料としては悪いので、とても高値をつかんでいくのは得策でないと感じたからだ。買えない場面もあったが、それでも何度かドル円のロングで入ることができた。上げのスピードは遅かったので、ロングを持っている自分も不安になる。15ポイントを目指して、ロスカットは10ポイントで設定という状況。
先週はあまりトレードをしなかったので、今週はちょっとでも手数を多くしたい。しかしお盆休みというのもあって、市場は薄いだろうから、全精力を上げてのポジションにングはしたくない。
欧州市場でのドル円はおおむね96円台の後半で推移。96.80アッパーではロングにしなかった。ニューヨーク時間では米国株が小安くスタートしたので、ドル円やユーロ円でやや利食い売り優勢となって、下がる局面もあった。しかし朝を起きてみると、米国株はしっかり戻ってきており、それにともなってドル円やユーロ円もほぼ高値圏で終了していた。
そしてドル円やユーロ円の底値を確認したということもあって、早朝から円売りが相次いだ。高値引けの後だから仕方がないところ。ドル円は97円台に乗せてきて、私も少し買ってみた。ドル円はほとんど押し目も作らずに、仲値決め以降も買いが続いて、97.40あたりまで上昇。スモールポジションではあったが、今週は慎重にやっているせいもあり、久しぶりにすんなり30ポイント以上も取れた。
欧州時間に入っても、さらにドル円は値を飛ばして98円台の手前の位置にまでつけてきた。そして今晩はアメリカの小売売上高が出る。しばらく重要な経済指標に乏しかったため、相対的に重要度が増している。先週来、ずっとそうなのだが、米国株は歴史的な高値更新をうかがう位置につけている。
これが上向きにブレークするのか、それともオフトップするのか、見極めたい。とにかく米国株に動きがない。もし株価がすんなりと上がっていくようであれば、ドル円の97円台のロングも攻めやすいところなのだが…。
日本時間 17時40分
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