昨日はアジア時間で珍しく、ドル円が下げた。朝がたには98円台だったものが、昼過ぎから下落して97円台へ。そして下げは97円台の後半では止まらず、投げ売りのストップ注文も巻き込んで97円台の前半まで差し込んだ。そもそも前日の雇用統計のときに悪い結果であったにも関わらず、ドル円の下げだけが鈍かったことにも起因していると思う。
ユーロドルやポンドドルなどで進んだドル安に比べれば、ドル円はほんの数ポイントしか下がらなかった。その修正の一面もあったのだろう。続いてクロス円も下げた。ユーロ円は135円台まで達していたのだが、ドル円の下落を嫌気して日本株が大幅安になってくると、リスク回避の観点からユーロ円もやっと下げ基調に。1円近く落ちたが、アジア時間のうちはクリアに134円ちょうどを割りこむことはなかった。
私としてはドルベースでドル安が進むものと思っていたので、ユーロドルが1.38台に乗せてきて、なおいっそうのドル売りがかそくするものと思っていた。しかしマーケットの流れは株安によるリスクオフの姿勢が強まってしまい、ユーロ円の下げ圧力がユーロドルの上昇を阻んだともいえる。
ドル円は97円台の前半で、ユーロドルは1.37台のミドルまで押し込まれて欧州入り.ドル円はちょっと出遅れてしまった感があるので、96円台にでもなったら売りで参戦しよう。一方でユーロ円の重さのせいで押されてはいるが、ユーロドルを買ってみたい。このまま前日の高値も越えてきて1.38台乗せになるかどうかは分からないが、基調はドル安である。この1.3750というレベルは絶好の押し目なのかもしれない。私は1.3755でユーロドルをロングにした。
いちおうは20ポイントアゲインストの1.3735で売りのストップ注文は出してはいるが、ユーロ円を始め、クロス円の売りが出てきそうならば、レベルに関係なくクローズする。つまり欧州株かグローベックスでの米国株が下げ幅を拡大してくるような局面に遭遇すれば、リスク回避が進むと思っているからだ。リスク回避はクロス円に顕著に現れる。
ニューヨーク勢が参入するころになって、ようやく私のユーロドルもフェイバーになってきた。前日のユーロドルの高値が1.3791であり、昼間のラリーでは1.3792までである。ちょっとダブルトップ気味になっているので、上値はかなり抵抗するかもしれない。そう思っていたのだが、実際に上がってきたのに1.3790あたりでは何もできなかった。
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