先週の金曜日は、ドル高が顕著になった。やはりFOMCを経て、緩和縮小も比較的、早期にあるのかもしれないという見方が拡がったためであろう。ドル円はアジア時間に97円台まで突っ込んでいたのだが、欧州時間からは買い戻しが強く入って堅調そのもの。ニューヨーク時間にいたってもドル買いの意欲は薄れず、特にISMの景況指数が予想よりも良かったことを確認した後は、ドルの一段高の展開となった。
ドル高はユーロドルでも同じ。ここ2日間で軟調な地合いを通してきたユーロドルはアジア時間でも1.3550あたりを中心に安値攻めの準備をしているようだったが、欧州時間で1.35台の前半まで差し込んで、ニューヨーク時間では1.34台にまで踏み込んでいる。私も前日に続いてユーロドルのショートで臨んだが、20ポイントを取れたのがやっとで、後は5ポイント、10ポイントの小幅な損益の繰り返し。なかなか一方向には下がらなくて苦戦をした。
前日にポンドドルが1.6000を割り込まなかったのに、金曜日は早々に抜けた。最初の一撃では走らなかったが、ユーロドルがある程度の値幅を下げてくると、ポンドドルも1.59台の前半まで深く突っ込んだ。
いずれにしても金予備のニューヨーククローズではドルの全面高で、しかもドルの高値付近で終了。ドル金利の行方にもよるのだが、週明けからさらなるドル高になるムードを醸していた。今週はGDPや雇用統計など、重要な経済イベントが週の後半に集まっている。このため水曜日までは動きづらい展開になりそうだが…。
日本時間 16時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)