金曜日の欧州序盤ではドル円は102円台の中盤で始まった。私の当面の想定レンジの上限に近づいていたこともあり、102.50アッパーは売りゾーンと見ていた。したがってさっそく102.51で売り込んでいった。
完全な逆張りであるし、フェーバーになるまで時間がかかりそうだということも覚悟はしている。とにかく買戻しの損切りは102.75で設定した。あまり深く耐えたいポジションではない。
そして欧州時間のコアの動きはとても狭いものだった。ユーロドルは10ポイントほどしか動いていかないし、ドル円はたしかに下がってきたものの、102.40を割り込むのがやっとという感じ。
昼間のアジア時間で日本株は大いに上昇したので、その面でのリスクテーク余力が気になっている。そう簡単にはドル円も下がらないだろう。グローベックスの米国株も、依然として歴史的な高値の近くに張りついている。
もう週末になっていくわけだし、マーケットの材料もないので、私はいったんドル円のショートポジションをクローズすることにした。レンジ相場と思っていても、あまりにも動かないものにずっとつきあっていたくない。まあ、仕方がない。
その後、米国株オープンとともにややリスクテークの勢いが強まった。ドル円は102.80あたりまで上昇し、久しぶりに103円台を見ることになるのかとも思われた。しかしウクライナ情勢が不透明なままであることや、新興国通貨もやや安くなりつつあることも懸念されて、米国株は反落へ。ドル円もユーロ円もニューヨーク時間の午後は押し込まれて終了。
それにしてもドル円もユーロドルも見慣れたレベルでの推移がずっと続いている。なかなか明確な方向感が出てこない。もはや大きなイベントは来月になるまでないので、それまでは基本的にレンジ相場が続いてしまうのだろうか。少なくとも米国株が高止まりしている状態では、マーケットに緊張感というか、真剣みのようなものが薄らいでいるのは事実である。
今晩はドイツの景況感が出た後、まったくイベントがない。テクニカルな動きに先導されそうだ。ドル円は102円台を中心にしたレンジ、ユーロドルも1.3650を中心にした上下20ポイントほどのレンジ内に収まってしまうかもしれない。
日本時間 15時30分
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