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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

「米国経済は堅調に推移」がコンセンサス。
けれど、ドル高にならない真の理由とは?

2014年03月06日(木)16:47公開 (2014年03月06日(木)16:47更新)
今井雅人

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■次の大きなテーマは消費税増税後の日銀の動きか

 ここ1カ月ほど、株式市場、為替市場とも方向感のない、いわゆるレンジ相場となっています。結論から言うと、こうした状況はもう少し続きそうです。

 私は、2014年4月の消費税引き上げ実施以降の日本経済の状況を見ながら、日銀がどういう動きを見せるのかが次の大きなテーマになるのではないかと考えています。

■ウクライナ情勢、今後の動きに要注意だが…

 世界を見渡すと、確かに現在も不安定な材料はあります。

 ウクライナのクリミア半島にロシア軍が軍事介入し、その当日(3月3日)はロシアの株式市場で株式指数が1日で10%近く下落しました。それを受けて世界中の株式市場が下落しました。

ロシアRTS株価指数 日足

(出所:CQG)

 しかし、国際社会からの強い批判もあり、すぐに軍を撤収させました。真意はわからないものの、まずは牽制のためのジャブを打ったということなのかもしれません。

 まだ、今後の動きには要注意ではありますが、現状では大きな流れを作るような相場変動要因にはならないでしょう。

■中国人民元が米ドルに対して急落!

 アルゼンチンペソは相変わらず、急落した状態から変化していないため、将来の火種ではありますが、目先グローバルな市場への影響は限定的でしょう。

 中国では、景気後退から中国人民元が対米ドルで急落しています。

米ドル/中国人民元 日足

(出所:CQG)

 中国では全人代(全国人民代表大会)が開催されていて、今年のGDP成長率を7.5%にすることが目標とされました。しかし、専門家はこの実現性に疑問を感じています。

 シャドーバンキングの問題もありますが、中国経済の先行きが不透明であることは、私も感じています。しかし、それが今、大きな問題になるかというと、そうでもなさそうです。

■米国経済が堅調に推移しそうなのはコンセンサス

 一方、米国の景気状況は確実に良くなってきています。

 先日、オバマ米大統領が予算教書を発表しました。その折、2014年度の米国GDPに関して、3.1%のプラスとの見通しが披露されました。

 市場関係者の予想は、2.8%程度が平均的なので、市場よりは、やや強い予想となっています。いずれにしても米国経済が堅調に推移しそうであることは、コンセンサスとなっています。

 失業率も6.6%まで低下してきています。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移

■2014年秋ごろまでに量的緩和を終了する

 こうした傾向を受けて、FOMC(米連邦公開市場委員会)では量的緩和の段階的削減を実施していますが、先日、イエレンFRB議長は、2014年の秋ごろまでには量的緩和を終了するとの意向を示しました。

 これは、従来の「年内には」という表現より前倒しを示唆したものとなっています。

 これだけを見れば米ドル高に向かってもおかしくないのですが、実際は対円、対ユーロともにそうした動きにはなっていません。

米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 その最大の要因は…


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