昨日は日本が休みだったが、ウクライナ情勢でキナ臭い情報も出てこなかったので、マーケットには安心感が漂っていた。欧州株も総じて堅調に推移。ドル円は102.60を越えてきて、いよいよここ当分の高値圏である102.80近辺をトライすることとなった。不思議と102.80は越えてこないで、ここまでレンジ相場を継続してきたドル円だったが、確かに102.80から上サイドにはたくさんのオファーが実在するようであった。
私も動かないと思いながらもテクニカルに忠実に、102.80の手前で売り込んで、102.80テイクンで損切りする方法で臨むしかない。とりあえず102.66でショートにした。近いと思うが、102.80でしか買い戻しのストップ注文の置きどころはないだろう。
イギリスのGDPは予想よりも若干、悪く、その瞬間だけポンド売りに。それでもポンドドルなどを見ていると、大きく値崩れするようには見えなかった。BOE(英中銀)の総裁も利上げについてのコメントをしているので、すでに緩和から利上げの時期に焦点が移ってしまっているのだろう。そういえばドラギ総裁も緩和には程遠いと言っていた。
ドル円は102.78まで高値を拡げた。それでも102.80は触らなかった。あと2ポイントだけだったので、単なるラッキーだったのだろう。ストップロスがつかなかったことで、とりあえず命拾いはしたのだが、なかなか下がりもしない。米国株は開くのを待って、それでどうするか決定せねば…。
ドイツのCPIが低めに出て、そこからユーロ金利の先安観が広がった。これはユーロ売り圧力を強め、ユーロドルが50ポイントほども急落した。それでも大台は変わらずで、1.38台のまま。ドル円も下がってきたが、102.50を割りこまない。住宅関連や景況感の指標はいずれも予想を下回ったが、特に目立った反応はしなかった。米国株が始まっても為替相場には動意に欠けるものがあったので、私はドル円を102.54で買い戻して寝ることにした。
さて今晩はアメリカの経済指標で注目の高いものが出る。まずはADP指数。これは週末に雇用統計を控えているので、その前哨戦としての意味合いが強い。今回の予想は20万人以上の増加となっているが、予想が良いだけに悪い結果が出るとマーケットは激しいリスクオフにさらされそうだ。
また第1四半のアメリカのGDPも出る。さらには夜中にFOMCも控えているが、今回は何も期待されていない。予定通りに100億ドルの緩和縮小なのだろう。外部環境の変化がまったく見られなかったのだから、ここで政策を変更する必然性はない。
それよりも明日はメーデーで休場となる国も多いなか、昨日のツイッターの失望となった決算を受けてムードはちょっと悪くなっているので、やはり米国株の動向には気をつけていたい。
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