昨日の欧州序盤では、ユーロ円の下げが目立った。ユーロドルが下がってきたのが原因だが、それでも139円台にまで戻していたユーロ円が50ポイントほども下げてきたのは、ここ最近のあまり動かない為替相場では大きな動きに映った。これから出てくるADPの雇用指数に向けて、ドル円かユーロ円をロングにしておきたいと考えていた私にとっては、ちょっと水を刺されたような展開となった。
ADP指数が良いかどうかは関係がない。ただ米国株などが歴史的な最高値に位置していて、それを正当化するために雇用環境が改善しているはずだという期待が高まるのを狙っているだけだ。だから数字の発表が終わってしまえば、即座にポジションはクローズしてしまうつもりのもの。
ADP指数が出る直前の為替相場は、ドル円が101.45-50あたりで、ユーロドルは1.3660あたり。ユーロ円は138.55まで下がって、とりあえず下げ止まっている。欧州時間の半分を終わって、ドル円はそれほども動いていない。ここまで何もしなかったのだが、ドル円やユーロ円は重い足取りとなっているのだから、なかなかロング攻めする機会に恵まれなかった。
結果はものすごく良かった。就業者数は28万人台の増加であった。私もドル買いで飛びついた。ドル円ロングの出来は101.61だ。ユーロ円の下げが大きかった分、ユーロ円でロングにすれば良かったのだが、取引画面がドル円になったままだったので、とりあえずドル円でロングにしたまで。ドル円は上がる には上がったが、15ポイントほどだけ。
やはり為替相場の動きは鈍いものであった。とても102円台にジャンプするような雰囲気ではない。そろそろゲットアウトも考えないといけなくなる。グローベックスでは米国株がそれほども上昇していないのである。22時半に現物株が始まっても反発の度を強めないようならば、いったんは利食いも必至。
その米国株は上値が重そうに始まった。私もドル円ロングを101.72でやめた。ADPの数字がたいへん良かった割には、ドル円でゲットできたのは10ポイントしかなかった。そのドル円も、今日のアジア時間になって101.90近辺まで上がってきた。それでも102円台には届かない。ますます1日あたりの平均値幅は小さくなっていくようだ。
さて今晩は注目の雇用統計。就業者数は20万から22万人くらいの増加が見込まれている。昨日のADPが良かったことで、良い方に結果がブレてもマーケットはすでに織り込み済みということで、反応は瞬間的なものに終わるだろう。
反対に悪かった場合、もしくは予想通りだった場合のほうが投資妙味はある。すぐに損切りになってもいいから、私としては直前にリスク回避の方向でポジションを張りたいと思う。つまりユーロ円かドル円のショートで指標に臨むつもりだ。
日本時間 15時10分
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