昨日の欧州序盤では、ドル円は101円台の後半。雇用統計への期待が高まっているので、ドル買い圧力は強い。額面通りには受け取れないが、前日のADP指数の内容が予想をはるかに裏切って良かったからだ。本番の数字が出るまでは期待ベースでの動きがおさまるはずもなく、それまではドルロングで攻めるのが順当だろう。
私も高いなと思いつつも、ドル円を101.93でロングにしてみた。損切りラインは101.80まで。指標勝負にはしたくないので、できれば出る前に直前にでもピョンと跳ねたところを利食いしたい。そして悪かった場合にも備えて、ショート転することも想定していた。
欧州時間では基本的に様子見で小動き。スウェーデンが0.5%の利下げをしたことがサプライズであったが、マーケット全体にはインパクトはなし。そしてECBの金利会合も予想通りだった。為替相場は動かないまま、雇用統計となった。私は利食いも損切りも出来ず。思惑とは反対に、幸か不幸かロングポジションを持って指標勝負に突入することになった。
雇用統計はたいへん良いものであった。就業者数は20万人台の前半だろうとされていたが、前日のADPと同じく大きく予想を上回って28万人台の増加に。また失業率も良くなって、6.1%になった。マーケットの反応は、まずは長期債の下落である。長期金利の上昇は前日にも演じていたので、まだ余地があるのか疑わしかったが、それでも長期金利の上昇は強烈だった。
そしてそれにともなってのドル買いである。ドル円は102円台にポンと跳ねた。しかしドンドン先に行くような感じではない。グローベックスでの米国株は、それまでの高値にも達していないからである。上げ幅も小さい。これを見ると、ここから本格的にリスクテークの方向にポジションを傾けようとするのは難しい。とりあえずドル円は狭い値動きながらも102円台に乗せてきたので、私の売りのストップ注文もレベルを上げて102.00にしておく。
独立記念日なので、米国市場は半日営業だ。だから早めのポジションの整理や見直しが行われるだろう。そう思って米国株オープンを待ったが、そのステージでようやく米国株は歴史的な最高値を越えてきた。ドル円もユーロドルもドル高方向にブレてはいるが、いかんせん、値幅が小さい~。日付の変わる頃になって、私は102.21で売ってしまった。
さて今夜は海外市場では動かないだろ う。ドル円も102.00から102.20までの狭いレンジに留まるかもしれない。アメリカにしたがって今晩はお休みするのがよさそうだ。イラクやウクライナで情勢の変化でも見られない限り、動かないマーケットを前にポジションを持ち続けるのは、つらいものだからだ。
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