昨日の欧州序盤では、ドル円は102円台乗せに目前のところ。ユーロドルもドル高方向を攻めていた。値幅は小さいが、1.4000から落ちてきて、今年の最安値を攻め込んでいることを考えると、ほとんど安値圏での張り付きである。
ユーロドルは新安値を更新しても走らないので迫力には欠けるが、それでも着実に下げ続けているのは値動きをトレースするだけでも判然としている。方向感は出ているのだから、目先はそれについていくしかない。ましてや海外市場では、その傾向は強くなるものだ。
ドル円が102円台に乗せてきたが、値幅がないのでそんなに走らないだろうと思っている。時間がかかりそうだし、私はユーロドルを@1.3436で売ってみた。ここ半日の中ではほとんど高値圏でもある。1.3445で買い戻しのストップ注文だけを置いておく。まあ、これがついてしまうようならば、1.3460アッパーまで行ってしまいそうだ。それだけ1.3450ビローのショートもここ2日間で溜まっていそうだし…。
ユーロドルは1.3430アラウンドで動きづらそうにしていた。材料が少ない間は仕方がない。こうなるとニューヨーク時間に入ってからのイベントに期待するしかない。アメリカのミクロ指標やマクロ指標がいくつか出たが、決定的なものはなし。23時の景況指数が良かったことで、やっと為替相場も動き出したと言う感じだった。
ユーロドルは1.34台割れをトライしそうになったものの、やはり利食いの買い戻しも多いようで、1,3410当たり案でしか下がらない。ショートカバーが見られないため、まだ持っていられるだけだ。反発の兆しが見られれば、すぐにでも買い戻す。手元でできることは、ストップアウトのレベルを下げることだけ。とりあえず1.3425まで下げて、ストップロ スがついても最低限の利益を確定できる状態にしておいた。
私は翌朝に早い用事があるので、日付けが変わる前に早々に就寝した。夜中にはEUも対ロ制裁を強化するということで、リスク回避が進んだようだ。そして米国株が大きく沈んだが、それに合わせての積極的なリスク回避は為替相場には現れなかった。具体的にはドル円やクロス円の下落にならなかったということだ。ユーロドルは安値張り付きのまま。
そこで朝に1.3409で買い戻して、ポジションはいったんはスクエアにした。ユーロを買い戻す理由には乏しいのだが、1.33台に突入すれば、まあ、また売ればいいやという軽い気持ちでいる。
今晩からはイベントがいっぱいだ。ADPの雇用指数に、四半期ごとのGDP速報値、そして夜中にはFOMCの金利会合がある。どれも単品で重要度の高いものばかりだが、私としてはGDPに注目したい。
ここ最近のアジア株の堅調さは、中国のGDPが良かったことにも起因するからである。前回のGDPがマイナス成長であったこともあり、今期のGDPが良ければ米ドル金利の先高観の増大にもつながる。ドルの魅力の増大はユーロドルの下げを加速させる効果を持つことになる。
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