昨日は日本が休みであったが、ついに米軍がシリアに空爆を開始した。すでに実行するとオバマ大統領が表明していたので、特にサプライズではない。しかし中東問題にアメリカがついに一歩踏み込んだのは確かだ。アジア時間の午前に第一報が流れたが、最初はそれほどもマーケットは反応しなかった。
確かにドル円が10ポイントほど下げたり、課外で取引されている日経先物が月曜日の安値も下抜けしてきたのだが、とてもトレンドフォローでついていこうという意欲がわくほどの値動きではない。反応しきれないのであれば、欧州時間まで待ってみるしかない。しかしすでに出てしまっているニュースで、これからフレッシュに反応するのかなとも思う。
欧州序盤ではドル円が下がってきた。アジア時間では108.70アッパーで推移していたものが、108.50をも下回ってきた。そして私にも売れといわんばかりにグローベックスでの米国株も下げ幅を拡大してきた。重い腰を上げて私も108.46から売りで参入。米国株しか参考にするものがないが、これが大きく反発するまではドル円のショートをキープしたい感じ。
イスラエルがシリアの戦闘記を撃墜したというニュースくらいしか新しい材料はない。米軍が空爆を開始したという以上の報道でもないのに、欧州時間ではリスク回避で始まった。私もちょっと不審な動きだと思って斜めに見ている。ドル円は早々に108.25まで下落した。私は遅く出動してコストもさほど良くないので真剣に画面に張り付いて見ているが、果たしてこんなに衝撃的な問題であろうか。
そう思っているとドル円が反発に転じてきた。すぐに買い戻したが、やはり10ポイントしか取れなかったことになる。緊張を強いられた割には実入りが少ない~。ニューヨーク時間が近づいてくると、今度はドル円が108.50を越えてきた。そして米国株が始まってからはリスクテークが勢いづいた。米国株の急反発とともにドル円も反転。
そしてドル円は朝のレベルである108円台の後半まで戻しきった。この後のドル円は小動きとなったが、ユーロドルも1.29台までのドル安水準から朝方の1.28台ミドルというドル高レベルまで戻しきっている。なんとも恐ろしいドルの全戻しであった。
米国株はニューヨーククローズ間際でも一段安し、結局は大幅安で終了した。今週に入って株安とドル高という流れが鮮明になってきている。流れは急激には変わらない。今晩も同じ流れが続くと考えて、マーケットに臨んだほうがよいだろう。ドルは押し目を拾いながらも、株価の下げ局面がハッキリしているところではユーロ円なども売ってみるのもよいだろう。
日本時間 15時00分
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