昨日の欧州序盤では、ドル円は109.30あたりまで戻してきているところで始まった。ちょうど一日前のレベルからは1円弱の上昇したところ。欧州株も戻ってきている局面なので、ますますリスクテークに弾みがつくというものだ。ドル円は買いたいと思っているが、高いところを追いかけていくには中途半端。ちょうどユーロドルが安値攻めをしていた。
そこで私もさっそく売ってみた。アジア時間からズルズルと値を切り下げてきていたのだが、1.2750を割りこんできて、さらに値が戻らないのを見ると、どうしても突っ込み売りしたくなってくる。1.2728という、とてもつもなく安いところになって、ようやく売ることができた。フレッシュゾーンでは反発もきついので、トレンドフォローと言っても安易には売りにくいものだ。
でも今回の場合は私にとってラッキーで、ユーロドルはすぐに1.26台に突入した。買いいい戻し態勢に入ってはいるが、10ポイント以上の反発を見ない限りは我慢だ。緊張を強いられているときは、いつも時間が長く感じられる。後で見ると5分もないのに、1時間以上も戦っていたような気になるものだ。結局、このステージではユーロドルの安値攻めはすぐに終わってしまった。私も売り増しする機会もなく、1.2707で買い戻させられて終了。
マーケットの状況は何も変わっていない。ドルは全面高のまま、リスクテークも続いていた。ドル円は買いたいのに、まったく買えない。ユーロドルが1.26台にまた突っ込めば手の出しようもあるのだが。
米国株が始まると、利食い売り優勢でやや軟調。しかししばらくすると、急落が始まった。何が起こっているのか、まったくわからない。またシリアかイスラエルで軍事衝突でもあったのだろうか。ドル円が下がっているのはうなづけるが、ユーロドルが上がっている。ドル安になっているのだ。これならばドル円は売りかなと思った。
まだニュースに出て来ないうちに攻めておこう。私はドル円を108.92でショートにした。後で調べると、ロシアの与党グループが、海外資産の接収の権限を政府に認める法案を提出したとか。地政学的リスクがたかまったのはいうまでもない。ドル円が108円台のミドルまで下がってきたが、ユードルの上げはそれほどでもなかった。
同時にテレビで塩崎厚労相が「GPIF改革は急ぐ必要がない」という内容のことを言ったからだそうだが、このためにドル円でのドルの値下がりのほうが激しかったのだろうか。ともかくもユーロドルがまた下がりだした、つまりドルが上がり出した局面で、私もドル円の買い戻しを決行。ちなみに自分はドル円をどこかで買いたいと思っていたのだから、目の前の下げに惑わされずに、次の拾い場も念頭に入れておかねば。
まあ夜中にダンになればいいかなと思って、ドル円の108.25、これは先日の押し目でもあるのだが、そこにビッドを入れておいたが、ニューヨーク時間の午後はあまり動かなかったようだ。
今日はアジア時間でドル円が反発。109円台まで戻してきた。塩崎大臣が「改革を遅らせることはない」と言って、昨日の発言を否定するような状態になったからでもあろう。米国株は大幅安した直後だというのに、日本株は強い。権利落ちしたというのに、その分まで埋めきるくらいの勢いである。
今朝の108円台のミドルのドル円は拾えなかった。他の仕事があってマーケットの前にいられなかったからだ。まあ、すべての上げ下げを取りにいこうと思っても無理であるのはわかっている。しかし自分がドル円がブルで拾い場を探していただけ、ちょっと残念である。
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