昨日の欧州序盤は、ドル円は109円台のミドルでスタート。朝がたは109円台の後半であって、110円台を目指していたことを考えると、いかにも安い。確かに金曜日の雇用統計の後のドル買いには行き過ぎた面もあるが、反動にしてはあまりにもあっさりしている。ちょっとドルの下値不安がでてきているようでもある。ユーロドルは1.25台の前半から中盤に差し掛かろうとしているが、これが反発に弾みがつくとちょっとドルの下落が危なくなりそうだ。
なかなか欧州時間では手が出なかった。マーケットの動きが緩慢だったのが最大の理由だが、ドル安は着実に進んでいる。ドル円は109円台の前半までゆるんできたし、ユーロドルも歩調を合わせて1.25台のミドルアッパーまで上がってきた。こうなるとニューヨーク勢の参入まで待たねばならない。
ニューヨークオープンではややリスク許容度が回復してスタート。やはり雇用統計の結果は大きいということか。ちょっと私のドル売りへの意欲も減退してきた。昨日はイベントがないところだったが、FRBの新指標であるLMCIというものが23時過ぎに発表された。
なにしろ初めてなので、どこまで反応していいかわからない。結果は悪かったようだ。果たして雇用統計がものすごくよかったのに反してでも、悪かったという結果に反応しないといけないのか?これは誰もが迷ったところであろう。
しかしそのままズルズルとドルは下がっていった。ドル円は109円割れを目指しているし、ユーロドルは1.2550を上回ってきた。なんだかジリジリとドルが売られる。うーむ。米国株も下がっているのは下がっているのだが、先週のような大幅な下落もしていない。これはイメージと違う相場展開だと思い直し、寝てしまおうと思った。朝、起きてから手を打っても遅くはないだろう。
すると朝見ると、ドル円もユーロドルももっと大きくドル安が進んでいる!結局、ドルの高値レベルからはドル円もユーロドルも150ポイントほどもドル安が進んでいる。なんといってもユーロドルの1.26台にはびっくりした。それほど雇用指数は大きな問題だったのだろうか。たしかに現状では雇用環境に敏感にならざるをえない状況にはあるのだが・・・。
続くアジア時間では、ドルの買戻しが優勢になった。しかし昨日のシコリが残っているだろう。ちょっとドルの上値追いだけはしたくない。そう思っているとアジア時間の午後からドルが再び下がってきた。ドル円は109円台まで戻していたのだが、それが昨日の安値である108.66をも下回ってきた。ちょっとドル売りに弾みがついているようにも見える。
まだあまり株価が下がっていないので、リスク回避的な側面からの円買いは出てきていない。もし米国株でも下げが鮮明になれば、私もドル円かユーロ円のショートで攻めるのだが。
日本時間 16時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)