昨日の欧州序盤は大きなリスクオフで始まった。ドル円は106円ちょうどを割れてきて、ユーロ円も安い。欧州株がまた大きく切り下げるのに歩調を合わせて、グローベックスの米国株も急落へ。いかにも値段が軽い。ちょっとのショートカバーで大きく戻る。
ひとつのステージで1日分の値幅を簡単にこなす。いったん下攻めして戻ってこようものならば、次はなかなか下攻めはしににくいものだが、簡単に売り込まれてしまう。そしてその都度、ドル円やユーロ円がわずかずつではあるが、値を切り下げていく。
ドル円とユーロドルに代わる代わる売りが出てくるようで、どちらも頭が重い。私も小刻みにドル円を売ってみたり、ユーロドルを売ってみたりと10ポイント抜きに励む。ユーロ円が135円割れをしてきて、一気にストップロスが出たようだ。このステージでユーロドルも100ポイントほど落ちた。戻りもきついので、細かくやっていくしかない。
米国株は前日の安値付近まで大幅に下落。そして日経先物は前日の夜中につけた安値である14480円を下抜いてきて、14370円まで安値を広げた。ドル円は大きな戻しも見られず、105円台のミドルまで降下。ニューヨーク勢が参入してくると、この相場の続きをやらなくてはいけないことになるが、果たしてどう動くものか。
なんだかニューヨークオープン前にかなりの体力を使い果たしてしまった。ちょっと様子見モードでニューヨーク時間に入っていったが、ポジションを持っていない安心感のせいか、随分と早い時間に寝てしまった。
昨日は資本市場では乱高下を繰り返して、ややリスクテークに勢いが強まって終わったようだ。香港でデモグループと協議を再開するという話も伝わったし、ブラード総裁が緩和縮小の先延ばしを示唆したことも、理由なのだろう。
米国株は前日の安値は抜けなかったし、米国債も前日のパニック状態でついた低利回り水準には達しなかった。下攻め失敗で、そのうえ下ヒゲが長い。マーケットはいちおうの底打ちと考えて、やや安心感が戻りつつある状態で本日を迎えた。
でも今夜も依然として、マーケットは不安定な動きを示すだろう。特に週末をひかえたポジション調整も出やすい。方向性が出ていても、チョッピーなので小刻みにトレードするか、ポジションを小さくして長めに持つかで対応するしかなさそうだ。
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