金曜日はアジア時間でリスクオフの態勢が強まった。連日の欧州時間から始まる大きなリスク回避をやり過ごすためのフロントランニングだったのかもしれない。日本株は安値引け。しかし欧州序盤では逆の動きとなった。欧州株の切り返しとともに、グローベックスでの米国株も早い時間から上値追いの姿勢を強めていった。ドル円も106円台のミドルまで戻してきて、堅調。どこかでドル円かユーロ円を買いたいところだ。
GEやモルスタなど、米企業決算はおおむね、予想を上回った。ミクロ方面からの心配はなさそうだ。とりあえず私もドル円を106.46で購入。15ポイントまでリスクを取って、30ポイントを目指すつもりだ。OCO注文だけ出して、後はマーケット次第である。マクロ指標では住宅関連も景況感も良かった。
それでなんとか利食いのほうができたのだが、スピードも激しくなく、むしろあまり上がっている感じはない。ユーロドルも緩慢な動きだ。米国株がスタートしても、木曜日までのブルンブルンとした大きなフラクチュエーションは見られない。ダイナミックさに欠けるのだ。
夜中はマーケットには付き合わなかったものの、ニューヨーク時間の終盤で米国株は一段高。それでリスク許容度が増したマーケットではドル円もユーロ円も上昇。ほぼ高値引けとなった。高値で引けるということは、まだ買い切れていないということの現れであるというのがテクニカル面からの解釈。翌日は飛んで始まってもおかしくないことを示唆している。
そして実際に今日の早朝のセッションでは、ドル円は107円台で始まった。今のところ、昨日の高値は今日の安値をやっている。この107円ちょうど近辺が埋めきれない限りは、ドル円は押し目買いでよいということになっている。この動きは日本株でもそうだし、米国株でも同じである。マーケット全体が週明けはリスクテークで走り出していることを示している。当面はドル円も押し目買いスタンスとなろう。
日本時間 16時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)