先週は木曜日にドル円が115円台までやった後に急落。そして114円台の前半まで差し込んだので、ちょっと目先の戻りは鈍いものかとも思われた。しかし海外市場では再びドル高相場の展開となって、金曜日の朝には115円台まで回復して戻ってきた。そして欧州序盤までに115円台のミドルまで前進するものの、やはり木曜日に着けた今年の最高値である115.51まで一歩届かず。
夜の雇用統計に向けて、欧州市場では静かになった。発表前のレベルは、ドル円は115.20あたりで、ユーロドルは1.2380アラウンド。ともに今年のドル高値の水準である。数字が出てくる直前にドル円は上攻め。それだけ良いものを期待してのことだろうか。
夏時間が終わっての初めての大きな指標。22時半になるかならないかのうちに、ドル円は下落を始めた。114.80あたりまであっさりと下がった。ユーロドルも50ポイントほど上昇。このファーストアクションの段階ではドルショートにはできなかった。やはり115.50とかを見た後では、いかなる理由をつけても、なかなか高いところは売ってはいけない。だから第2段階でドルショートを作ろうと思ったのだが、ドル円は115円台に戻したりしている。実に手の出しにくい値動きだ。
やっと結果を調べることができて、内容としては良いのか悪いのか、判然としない。就業者数は21万人台の増加にとどまり、予想以下。一方で失業率は5.8%で、予想よりも良かった。これではマーケットも気迷いにならざるをえない。グローベックスでの米国株も、上下にブレはしたものの、前日の終値付近を中心にして、レンジ相場が続いているといえる。米国債は上昇気味で、長期金利は低下。
しかしドラスティックな動きではない。これではちょっと方針を定めることも困難だ。時間をかけて、しばらく様子見するしかなさそうだ。少なくとも23時半と遅くなった米国株オープン後の挙動を確かめることにしよう。しかしまだ体が夏時間モードになっているものか、待ちきれない。ウトウトしているうちに眠り込んでしまった。結局のところ、ニューヨーク時間ではドル安が進んだ。ドルの安値圏で引けている。
さて週明けの動きとしては、朝からドル円が軟化。114円台割れを目指す動きとなっている。雇用統計の結果をもう一度、消化しにいっているようでもある。欧州序盤にかけてのドルの動きがドル安のままで変化がないのであれば、私も追随してドル売りに励もうと考えている。
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