昨日はアジア時間でドル円が115円台に乗せてきて、なおも堅調。昨日あたりから衆院解散が騒がれはじめている。政局の不安定要因それ自体は通貨売りの材料である。だから真偽のほどはどうであろうと、やはりドル円などは買われやすくなる。一方で解散する理由が、どうやら消費増税の先送りになることにあるようだ。
自分の内閣ではできないことの責任を問うのか、それともマゾヒスティックに国民に選択させるためなのか、真意のほどがちょっと私にはわからない。でもとにかく増税の先送りは景気にとっては好材料である。日本株も終始、高値追いでアジア時間を終わった。
欧州序盤には115円台のミドルを突破してきた。ただでさえ国内の政局が問題にならんとしているところへ、APECが終了しての安倍首相の会見が始まるからだ。それに向けてフライイング的なドル円の買いが入った。そして116円台へ突入。安倍首相は対して変わり映えのないことしか発言しなかったが、解散・総選挙についても積極的な否定もしなかったことから、これまでの流れが続きそうだという解釈がされたのだろう。
私もアジア時間から何度もドル円を10ポイント抜きロングで試してきたのだが、116円台に乗せてからはフェイバーになってもすぐに押し返されるようになった。細かくやられだしたので、しばらくは休むも相場を決め込む。ドル円は115円台の後半と、まだゆるんだといっても高いことは高い。しかし買っても上がらない以上は、あまり高値追いも得策ではない。
アメリカが休みなので参加者も少ないだろうと思って、昨日は実に早めに寝た。薄いからなのか、ドル円は夜中に114円台を割り込みそうなところまで落ち込んでいる。やはり昼間から夕方にかけてロングがたまりすぎていたのだろう。確かにロングだけがたまりやすい環境にもある。
早朝からドル円は買い上げられた。またまた116円台にタッチ。しかしすぐに振り落された。昨夕の116円台を経験したものとしては、高いところからロングにしてついていく気にはなれない。それだけ逃げの売りも出てこようというものだ。
その後にまた上値トライをしたが、やはり振り落されている。ちょっとこのレベルは値段がチョッピーであり、不安定だ。今晩も同じ状況が続くだろう。経済イベントは少ないが、プライスアクションには要注意である。
日本時間 15時20分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)