昨日のドル円は早朝に116円台にタッチ。その後は116円台乗せを嫌がるかのように、一転して下落。これはその前日の動きとおなじである。さんざん上値追いをしたというのに、その値を保っていられない。
そのロングの投げがかなり強烈でもある。30ポイントとか50ポイントでおさまらないのだ。簡単に115.50とかを下回ってきて、かえって下値不安が出てくる始末。昨日の欧州序盤も115円台の前半まで押し込まれてのスタートとなった。
私も115.50を割れたところからドル円をショートに振っていく。しかし下サイドもかなり鉄板のようで、なかなか気持ちよく下がらない。短期的なトレンドは確実に下なのだが、10ポイントしか抜けない。それだけ持っていられないのだ。すぐにでも20ポイントとか戻ってしまう。
目の前では下がっているが、中期的なトレンドは上を向いているから、押し目を待っていた人々のビッドもしつこいもの。ドル円は115.10あたりまで差し込んで、すぐに20ポイントほどもショートカバーだ。114円台は困難なのかもしれない。
ドル円が115円台でチョッピーな動きを示している一方で、ユーロドルは1.24台の後半で実に安定的だ。欧州株も狭いレンジでの状態が続いている。昨日の関心はポンドがさらった。イギリスの失業率が、いまではILO方式の失業率しか注目を集めていないが、それが予想よりも悪かった。それに加えてBOEが2015年と2016年の成長見通しを下方修正したのだ。
これまでは最初に利上げに向かう先進国はイギリスであろうと目されていたのに、そうしたポンド金利の先高観は吹っ飛んでしまった。そしてポンド売りも強烈に入った。ただでさえ1.60台も割れてきて、投げ売りモードが強まっていたところ。ポンドの下げは加速した。
リスク回避でドル円も瞬間的に114円台に突入したが、前日のように深押しはなし。買いたい人の買い場に供されただけだったようだ。ドル円はニューヨーク時間で反発。ご丁寧に115.70あたりまで戻してきた。ポンドドルは200ポイント以上の下げとなり、途中で戻しらしい戻し場はまったくなかった。
今晩は海外市場ではイベントが少ない。ドル円は114.80から116.00までがコアレンジのままとなろう。ブレークしたらやめるということで、積極的にレンジ取引に励んでもよいのではないかと思う。ポンドドルを売ってみたいが、ユーロポンドをロングにしたほうが安全そうにも見える。
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