先週は後半からポンドの下げが顕著になってきた。私も何度かポンドドルのショートでも攻めたりしたが、いつものポンドらしい動きはまったくなく、その下げはジワジワといった感じ。大きなロスカットが飛び出るというふうでもなく、少しづつ値を切り下げているといった格好だ。自分がショート攻めしているからかもしれないが、余計に下げ渋っているように見えるのである。
そして先週の金曜、ポンドは安値圏で張り付きのまま、欧州序盤へ入っていく。そしてドル円も再び116円台に乗せてきた。でもドルの全面高かというと、そうでもない。ユーロドルは上がり基調なのだ。つかりユーロ円もユーロポンドも上がっているのだ。ユーロ円も確かに高い。
ユーロ円は145円台をうかがう動きとなっており、これは昨年末のレベルまで戻ったことになる。このときのユーロ円の高値は145.72までであり、これは金融危機のあとのマックス戻しである。ユーロポンドも0.79台まで戻してきている。
ドル円が朝がたにつけた高値である116.20を超えてきたので、ドル円を少し買ってみた。少しというのは、実はあまり自信がなかったからである。欧州株もグローベックスでの米国株も、それほどもラリーしていないからである。あまり裏付けの少ない値段の上昇は、すぐに振るい落とされる。
とくに最近の為替相場は上下によく振らされる。トレンドフォローをしていくにしても、ポジションを少なくするか、ストップロスまでの距離をタイトにするかして対処しなければいけないところだ。
アメリカの経済指標が出る前には、ドル円は116.45あたりまでしか上がらなかった。小売売上高が出てアゲインストに持っていかれるのも後悔が残るので、指標の出る前にいったんはポジションをクローズした。小売売上高は良くて、ドル円は116.80あたりまで上昇。まったく、、、。
そしてミシガン大学も良かった。しかしこれを契機にドルは下落に向かった。そして米国株は歴史的な高値水準にあるとはいうものの、値幅がきわめて小さい状態が続いた。
今週は日本のほうでイベント、しかも重要なものが並んでいる。まず月曜日はGDPの発表である。それに続いて衆院の解散・総選挙が行われることになっている。増税先送りを国民に問うというのが眼目のようだが、明らかに政治の不安定要因ではあるので、足元ではすでに円安が進んできた。しかし予想外にマイナスの結果となり、ドル円は115円台に後退。
水曜日には日銀の金利会合がある。前回に金融政策をイージングのほうに大きく舵を切ったので、今回は何もしない。しかし黒田総裁が財務省の出身だからというわけでないが、増税の先送りにはかなり批判的な言動をしてきた。その先送りが事実になってから、どのようなスピーチを行うのかで、会合の後の記者会見に注目が集まっている。
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