■強い雇用統計だったが為替、株式市場ともに調整売りに
今週(12月8日~)は、先週末5日(金)に明らかになった11月米雇用統計が、市場予想を大幅に上回る強い数字となったことを受けて、市場ではさらなる上値を試す動きもみられましたが、為替、株式市場ともにポジション調整の売りに押されることになりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■日本のGDPは、淡い期待が打ち砕かれる結果に…
まず、週明けの12月8日(月)には、日本の7-9月期GDP改定値が年率換算で、なんとマイナス1.6%からマイナス1.9%へ下方修正されました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国GDP成長率の推移)
7-9月期GDPの速報値が出た後に明らかになった法人企業統計の数字が強かったことから、市場では7-9月期GDPの改定値は年率換算でマイナス0.5%程度まで上方修正される予想となっていましたが、前回の速報値と合わせて、かなり「アナリスト泣かせ」の数字であったことは確かです。
「4-6月期が上方修正されていたから」だとか、「季節調整をやり直したから」だとか、いろいろと泣かされた理由は聞こえてきてはいますが、一部で台頭していた「もしかするとプラスになるかもしれない」との淡い期待は打ち砕かれることになりました。
日経平均も、マイナス圏まで値を下げるなど、少々ショックが強かった模様。先週末、完全に絶対値でNYダウを追い抜いたと思いきや、再び後塵を拝する結果となっており、心理的にもやはり、まだまだそんなに簡単に許容されることではなかったようです。
■上海とギリシャで株価が暴落…
そして12月9日(火)には、上海株式市場が一時6%を超える急落となったほか、ギリシャ株式市場が13%を超える暴落。
(出所:CQG)
中国当局が短期融資の担保条件を強化したことが下落のきっかけとなりました。ギリシャに関しては、大統領選をめぐる不透明感がリスクオフの動きを助長させることにつながっています。
10日(水)には…
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