金曜日のアジア時間では、日本株の高さだけが目立った。なぜ目立ったかというと、グローベックスでの米国株は安いまま。そしてドル円も118円台であり、週の中でもそれほど円安といえるレベルでもないからだ。まあ衆院選も控えているので、公的資金なんかが出てきて、本来ならば下がるべきところを買い支えてでもいるのだろうかと勘繰りたくなる。
ファンダメンタルズや他の金融商品との間の相関性を無視した動きは、いずれは早期に崩れやすいものだ。その価格調整の過程でリスクオフが強まるかもしれない。昼間の動きを見ていただけで、私はかなりドル円かユーロ円をショートにしたいなと感じだ。
いくら売りたいといっても、マーケットへの入りどころは難しい。落ちると思っていても価格の上昇が続いたら、自分が損切りさせられる。原油価格がマーケットの話題を独り占めしているのだから、これが十分に下がってくるのを確認してからでも遅くはないだろう。
欧州序盤ではドル円は下がってきて118.70どころ。ユーロドルも上がってきて1.24台に乗せてきたので、ドル売りに勢いもありそうだ。私はとりあえず10ポイントもアゲインストに持っていかれたら止めることにして、118.66で売ってみた。原油価格は朝から安くて、58ドル台の前半である。
朝からは戻していても、なかなか59ドル台までも戻し切れていない。もうひと押ししたら、55ドル台くらいまで下がってしまうくらいに、投げないといけないロングポジションがたまっているのではないだろうか。そうしたらドル円がいきなり急落。118.10あたりまで差し込んで、急激に戻ってきた。わけもわからず、私も買い戻しにかかったが、118.39でしか買えなかった。その間、原油相場は何も動いていない。
原油価格はおとなしいままで、ニューヨーク時間に入った。それに安心感を覚えたのか、米国株は上げ基調に転じた。それを確認してのことなのか、ドル円が急上昇。原油が下がらないならば、118円台でショートをキープするのはリスクが高いということなのだろう。ドル円は119円台にまで乗せてきた。こうなると私としてはつまらない。原油でマーケットが動かないならば、また来週に期待しようと思って、寝ることにした。
ニューヨークの午後には原油価格が57ドルまで突っ込んだようだ。しかし昼間から58ドル台だったのだから、そんなに下がったという感じはない。でも米国株はそれに激しく反応して、大幅安となっている。昼間に買われすぎに見えた日経先物もナイトセッションで17100円台まで大きく下げている。ドル円やユーロドルがそれほども反応していないことを考え合わせると、ちょっと株価のほうが過敏に反応してしまったかなとも思える。
週明け東京時間ではいつものように日本株は買い先行となり、ドル円も上がって119円台までをつける場面もあったが、その後は伸び悩んでいる。原油の動向には要注意だが、朝に安値を56ドル台にまで更新したあとは少し反発している。大幅安を喫した米国株の動向が重要になりそうだ。
日本時間 15時20分
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