【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向宏行さんのFXメルマガ『ダウ理論で勝つ副業FX!』で、定例のオンライン交流会を開催します! 開催日時は、7月19日(土)20時30分からで、参加できるのは明日7月9日(水)までにメルマガ購読者となった方です(後日、見逃し配信を行いますので、今回参加できない方も視聴できます)。
7月4日(土)に開催したオンライン交流会は50名以上がご参加され、ユーロ/米ドルや米ドル/円が日足で調整入りしたことなどが話題となりました。
次回は平日参加希望の方向けの臨時オンライン交流会を、7月末に開催予定です。日程が決まり次第、こちらでお伝えします。
主要ドルストレートの月足は、年初から連続して米ドルが売られ続け、米ドルの価値が急落
今年(2025年)の主要ドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)では、ずっと米ドル売りが続いてきました。
先週のコラムでも紹介した月足チャートを見ると、主要ドルストレートの月足は、年初から5本か6本も連続して米ドルが売られ続けていて、米ドルの価値が急落しています。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円よりユーロ/米ドルのほうが、日足、月足で利益につながりやすい! それでも不安になる人は、不適切な損失を経験したからかも。ダウ理論で相場の基本を知ろう(7月1日、田向宏行)

(出所:TradingView)
月足で陽線や陰線がこれだけ連続するのは、とても稀なことです。つまり、1月にトランプ大統領が就任してからは、ずっと米ドル安の展開が続いています。
7月に入ると先週、7月1日(火)の時点でユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルは6月高値を更新しています。また、米ドル/スイスフランは6月安値を下抜けていて、いずれも月足が7月まで米ドル売りが続いていることを示しています。
ただし、米ドル/円は先週のコラムでお伝えしましたが、4月足値幅内の動きが続いていて、方向感はありません。
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米ドル売りが7月1日で止まったのは、7月9日の関税交渉期限が意識された可能性
これだけ米ドル売りに傾いていると、相場はどこかで調整が入りやすくなります。
実際、先週火曜日(7月1日)の米ドルの安値、つまりユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルの7月高値と、米ドル/スイスフランの7月安値から、1週間経った本日(7月8日)現在も、7月1日(火)につけた米ドル売りのピークを更新できていません。7月足はとても小さいローソク足になっています。

(出所:TradingView)
どんな相場も価格形成は売り手と買い手の力関係で決まってきます。これだけです。
すると、この値動きの原則から、現在の相場状況について次の3つの可能性が考えられます。
まずは、米ドル売りの減少です。1月から続いた米ドル売りの動きが、7月1日(火)をピークにいったん弱まっている可能性です。
次に、米ドル売り勢の利確(利益確定)も考えられます。1月から積み上がった米ドル売りポジションの一部が利確された結果、米ドルの売り手と買い手のバランスが、米ドル売り優勢ではなくなったので、米ドルの安値が更新されていかないという可能性です。
そして3つ目は、米ドル買いの動きです。上記の米ドル売りの利確買いに加え、一部では新規の米ドル買いも入っているのかもしれません。
これら3つの可能性に共通するのは、おそらく7月9日(水)のトランプ関税の延長期限を意識しているのだろうということです。7月1日(火)で米ドル売りが止まったことも、7月9日(水)を意識している可能性があるということです。
さかのぼると、4月のトランプ関税発表後に金融市場は混乱し、米国のトリプル安となった結果、関税実施は交渉期間延長という形で、7月まで結論を伸ばしました。
7月に入ると、その7月9日(水)が目前なので、金融市場はある程度身構えておく必要があるでしょう。このため市場参加者の一部では警戒した動きが出るのも当然で、このため7月1日(火)がピークとなっているのだと思います。
7月1日(火)の値動きを1時間足にすると、この日の米ドル売りのピークは日本時間の17時から19時でした。
つまり、欧州時間に入ってから米ドルの動きが変っているわけです。FX取引の多数を占める欧州勢と米国勢が、米ドルを売り続けるのを止めた可能性があります。
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7月の米ドル相場はもみ合いながら動く可能性。大きく傾いた相場は一気に解消されにくい。関税交渉が7月いっぱい行われる可能性も
ただ、7月1日(火)の米ドル売りのピークを超えられず、仮に今後米ドルが買い戻されるとしても、米ドル買いは一気には動きにくいと思われます。
この点は、拙著やオンライン交流会でもご説明していますが、相場が大きく傾いていれば、それが一気に解消されることは起こりにくいものです。
このため、ここからはまず米ドル売りが縮小する可能性がありますし、米ドル買いに向かうとしても、その動きは当面緩やかで、7月の米ドル相場はもみ合いながら動く可能性がありそうです。
となると、注目は7月足です。
7月のユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルは月足が高値更新しており、米ドル/スイスフランでは安値更新しているので、チャートは引き続き米ドルが売られる可能性を示しています。
その一方で、前述のように相場が傾き過ぎている可能性があり、この点から逆方向が考えられますが、6月の米ドル高値を抜けるまでは米ドル買い優勢とならないので、動けないでしょう。
この6月の米ドル高値付近には、ダウ理論の日足レンジもあります。このため、まずは日足レンジ内で売り手と買い手の攻防の決着がつくまで、動きにくいことになります。
また、政治スケジュールとしてもトランプ関税は8月1日(金)から実施すると言われていますから、この関税交渉も7月いっぱい行われる可能性があります。よって、この政治交渉の決着がつかないと米ドル相場は動きにくくなりそうです。
こうして、チャートという値動きの事実と、政治スケジュールという不確定要素をあわせて考えると、やはり7月相場に注目が集まりそうです。
米ドル相場で米ドル売りが大きく再燃していくのか、米国のインフレ懸念などから米ドルが買い戻される動きになるのか、7月の動きは歴史的な動きになるかもしれず、注目されます。
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