昨日のユーロドルだが、教科書通りにマドを開けて大幅安して始まった。先週末が1.2000という、いかにも大台割れの寸前で安値引けしたのだから、そこから飛んで始まるのも無理はない。東京オープンには1.19台のミドル近辺まで戻していたので、その後の動きはまあおまけのようなものだろう。
結局は一日を通して、ユーロドルが開けたマドは埋められなかった。最大の戻しが欧州序盤での1.1975であった。私としては、テクニカル的にマドは埋まらないと想定して臨むしかない。やることといえば、1.2000を超えたら買い戻しのストップロスを入れることでの、戻り売りである。
しかし1.1970アッパーを目で見ていながら、ユーロドルを売りこむことはできなかった。ちょっと損切までの距離が長いと感じられたからだ。できれば1.1985あたりで売りたいと思ったからだ。しかしここはほんの数ポイントをケチるべきではなかった。ポジション量を減らして、ナンピンもOKということにして、少量でも売っておけばよかった…。結果としては、ここでのステージのユーロドルがマックスの戻しとなったからだ。
ユーロドルは再び安値攻めとなった。もうこうなっては短期トレードでトレンドフォローにでも励むしかない。1.1950を割れてきては、ちょっと売ってみて、5ポイント抜き。また下がっては、ちょっととって買い戻す。危ないゾーンでもあるので、決して無理はできない。急激なショートカバーは命とりである。トレンドフォローとしょうして取り組んでも、相場の動きが止まっただけでも、ポジションクローズである。
ニューヨークオープンとなる前に、ユーロドルは再度の1.18台に突入。やはりマド埋め完了とならなかったことが、大きいようだ。ドル円も120円台の前半まで下がってきていたが、クロス円の売りとともに120円割れ。原油価格が下がってきて50ドル台まで下がってきたからだ。リスクオフとなって、米国株も安く始まった。日本円の買い戻しも激しくなった。ユーロドルのトレードで疲れたので、ドル円の下げを追及はしなかったが、ドル円は119円台の中盤まで突っ込んだ。
そのドル円がアジア時間で安値を抜いてきた。日本株も大幅安となって、リスク回避の動きも強まっている。ドル円の高値追いはできない外部要因となっている。
さて今晩は欧米でセンチメント系の指標が出る。ちょっとマーケットがナイーブな局面にいるので、リスク回避の方向に大きく動きだす契機を与えるかもしれない。要注意である。
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