昨日の欧州序盤では、原油価格の下攻めから始まった。ついに46ドル台へ。マーケットは瞬間的にもリスクオフに傾いた。ドル円も119円台まで戻していたものが、再び118円台へ。私も原油相場の軟化を見て、ドル円を売っていった。今週に入ってから何度も119円ちょうど割れは売らされてきているが、ここは何度売りこんでも気持ちがよい。
必ず儲かるというわけではないが、少なくとも下方向に進みやすいはずだ。「やはり上サイドはダメだったか」という思いが強く出て、一斉に投げ売りが出てくるのかもしれない。投げ売りといっても、短期筋ばかりだろうが…。
肝心の原油価格は46.80をちょこっとつっついて、すぐに47ドル台に戻ってきた。あんまり走らなかったということで、ドル円をショートで持っている意味合いが薄れてきた。ドル円は118.70あたりまでは差し込んだのだが、これもやはり反発。私も買い戻すこととなった。3ポイントしか取れなかったが、これは外部要因をあてにしてやったことなので、結果は仕方がない。
それでも原油相場はなおも安値圏で張り付きである。最安値から1フルポイントも戻していないのだ。しかし新安値をトライしないというだけで、相対的にマーケットには安心感が広がってきた。これは市場全体にリスクテークの意欲を起こさせた。欧州株は上昇に向かう。これではドル円の売りには何の魅力もなくなる。
それでも一方ではユーロドルが1.1850を下回ってきて、昨年来の安値を更新。ニューヨーク勢の参入してくるころ合いで、ユーロドルは1.18台の前半まで突っ込み、大台を割り込んできたら、私もユーロを売ってみようかと思った。しかしなかなか1.1800を割り込まない。しかもメクレ上がるでもなく、安値張り付きである。まあFOMCの議事録が出てくるまではダイナミックな動きもないだろうと考え直して早く寝ることにした。
朝の6時くらいに起きてニューヨーククローズを見ていたが、ユーロドルは1.18割れはなかったようだ。議事録の中では4月下旬まで利上げがないことが示唆されて、その瞬間だけちょっとドル売りに傾いた。ユーロドルも1.1855あたりまで戻している。しかし1.18台の前半でアジア時間に戻ってきている以上、決してユーロドルの下げトレンドが終わっていないことを示しているといる。
今晩は大きな指標がない。すでに明日の雇用統計に向けての様子見に入っているようでもある。アジア時間にドル円が若干、持ち上がったが、これも前日の高値を超えてきたことによるショートカバーの一環でしかなさそうだ。今晩も原油相場の動向が気がかり。そしてユーロドルがフレッシュローをつけるかどうかだ。
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