昨日のアジア時間では、ドル円はもっぱら118円台の前半での動きだった。ここ数日のレベル感からすると、ややレンジの下限といったところだろう。買いたい人、これまで買い遅れたと感じている人らは、こぞって買いたいところだ。しかし原油相場が安いままなので、いつまた激しいリスクオフの波にもっていかれるかもしれない。なかなかドル円やユーロ円をロングにしにくい環境でもある。
欧州時間ではイタリア中銀の総裁が、ECBの国債買い入れに賛意を示した。それでリスクテークが先行。欧州株は上昇。それにともなってドル円、ユーロ円は激しく反発。確かに安いままの状態では買えなかったプレーヤーも、せっせと買いに向かっていった。
ドル円は119円台に乗せてくるなど、1円以上も急反発。短期的なショートポジションはほとんどカットさせられたといってよい。私も手を出したのだが、118.70を超えてきてから。そこから10ポイントも取れないような小刻みなトレードをしながら、119円台乗せに付き合った。
欧州株にツラレて米国株も強い。だいぶ世の中の目も原油価格が40ドル台でも慣れてきたということもあって、若干の値下がりでは、もはやマーケットは反応しなくなってきている。しかもイベントが少ないので、材料薄。そこへ出てきたのがGSの原油価格の見通しの引き下げである。30ドル台の後半まで下がってもやむなしとするものであった。
原油価格は45ドル台まで突っ込んだ。フレッシュローではあるが、大幅に値段が下がったわけではない。それでも米国株は急落に向かった。私もタイミングを合わせて、ドル円でショート参戦。売り始めたのは118.55からなので、かなり遅れた参戦だ。あまり外部環境が劇的に変化していない中、118円台の前半から119円台まで戻したのもビックリものだが、それがまた下がって118円台の中盤をも下回ってくるとは。
そして今日になって、ドル円は仲値決めの時間まで待っても上がりきれず。ついに118円ちょうどを割り込んできた。昨日、短期的なショートがほとんど切らされたのと同様に、このステージでは短期的なロングもほとんど切らされたであろう。しばらくは117円台にステイしていたのだが、午後からは急速に値を戻してきている。
ただアジア時間でも原油価格の下落は続いており、時間外取引のなかで、またもや安値を更新している。今晩も大きなイベントはない。やはり原油価格が主導するリスク相場にならざるをえないだろう。
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