昨日は欧州市場がイースターで休み。アジア時間ではドル円はそれほども動かなかったが、ユーロドルが朝がたの1.10台からスリップして1.09台に入ってきていた。ドル買いに手を出したいが、金曜日の雇用統計の影響でグローベックスでの米国株は安いままだ。欧州勢もいないことだし、ニューヨークオープンまで待たないといけないと思った。
米国株は下値不安があったが、そうした予想に反して反発してのスタートとなった。底値から脱した米国株を見て、為替相場でもリスクテークしてみようという意気込みが強まって、クロス円が上昇。ドル円が119円台に戻してきたのと同時に、ユーロドルも1.10台に再び乗せてきた。
確かにニューヨークオープン前にダドリー総裁が、景気の見方に関してかなり楽観的なことをしゃべったが、それだけが原因とは思えない。金曜日のグローベックスセッションでの必要以上の突込みでのショートカバーが主因なのだろう。私もドル円を少し買ってみては、5ポイントや10ポイントで利食い売りを出したりした。私は2時前に寝てしまったが、夜中には119.65あたりまで上昇している。
また夜の4時以降はドル買いが強まって、ユーロドルは1.0950割れのストップロスをつけにいった。ニューヨーク時間はドルの買い戻しが強烈に入ったようで、米国株はマイナス圏を脱するどころか、大幅高まで進んでしまっている。
しかしユーロドルもドル円も、どことなくレンジ相場入りしたような感じだ。ドル円は118円台から120円台の、ユーロドルは1.06台から1.10台という感じだ。とくにこれまで方向感の出ていたユーロドルでのレンジ入りが目立つ。いまだに1.10台では売っておきたいという意欲が湧く。
今年になってつけた安値である1.04台からの最大の戻しが1.1051なのだから、そこを超えたところで損切りすれば、たいしたダメージもなくユーロ売りをエンジョイできるという考えもある。ユーロショートというのは中期的なトレンドにもあっているので、特に売りやすい。
今晩は経済指標が少ない。したがって昨日のリスクテークで進んでしまった株高が、今後も継続できるのかどうかのリスク動向に注目が集まることになるだろう。欧州勢も休み明け。まずは欧州序盤で動いたほうにドル円やユーロドルのポジションを傾けてみようか。
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