金曜日の欧州序盤では、ドル円が124円台まで上がってきていることもあって、私はロングで攻めてみることにした。なんといってもギリシャ問題が下火になっており、中国株のほうも下落はしているが新たな激震が走っているという感じではない。テクニカル的にもドル円の今年の最高値は125円台なのだから、ほとんど高値圏といってもよい。
相当に上に行きたがっているのではないかとも思われる。アジア時間から124.01でロングにしていたのだが、とりあえずは124円台をキープしているうちは安心して見ていられた。欧州時間のうちは124.30あたりまで上がるなど、ニューヨーク勢の参入で一段高が期待できるシェイプとなってきた。
しかし21時過ぎにドル円は急落に転じた。特に大きなニュースも出ていない。やはりドル円は124円台に乗せてきて、かなりのドルブル派のドル買いを誘ったものと思われる。簡単にポジション調整は進んでしまい、いとも簡単に123円台に突入。
私も損切りを余儀なくされた。そして123円台の中盤まで押し込まれた。この間、同時にユーロドルもドル安の流れとなっている。自分が損を出したのだから、もう理由はどうでもよい。気分が悪いので、速攻でフテ寝することにした。
その後のニューヨーク時間のコアタイムでは、ドルはかなり買い戻された。ドル円もユーロドルも欧州序盤のレベルにまでドル買いが起こった。まったくなんだったのか、という相場展開となった。米国株はドラスティックな動きはせず、ドルの長期金利は2か月ぶりの低い水準となっている。
さて今週の前半はあまり重要な経済イベントがない。それは裏を返せば週の後半には雇用統計が出るなど、様子見の姿勢を強めることを言っているのと同じだ。とりあえず週明けの今日は、アメリカの自治領、プエルトリコの破産の問題が浮上してきている。朝からリスク回避の動きが主流となっており、ドル円は124円台からスリップ。
ちょっと目先の重たい展開となっているが、その後は小動きそのものである。ニューヨーク時間が来るまで結果は判然としないのかもしれない。再開するギリシャの金融マーケットの動向も見つつ、それまではリスクオフの動きが強まるものと思われる。私もドル円のショートで臨みたい。
日本時間 15時50分
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