ドル円は相変わらず120円台をコアにした動きが続いている。FOMCのための様子見だということなのだろうが、119円台では買い、121円台では売りというスタンスで、ずっと続けてきていて今のところ間違いはない。昨日の欧州序盤ではドル円は120円台の前半だった。
そこで私も119円台に突入したら、少しずつ買っていく方針で臨んだ。119.80あたりで一発目を買ってみて、次に118.50アラウンドのナンピン買いも想定しておく。スモールずつの買い下がりだ。しかし118円台までズルっときたら、そこで全部を投げる。これでFOMCまでの1日半を過ごそうと考えた。
しかし欧州時間ではドル買いが優勢となった。ドル円もユーロドルもドル高方向のバイアスが強まり、まったくドル売りの攻めが出てこない。私も119円台で待っていたが、ニューヨーク勢が参入してきてもドルの腰の強さは変わらずだった。私はドル円の押し目買いの注文だけ出しておいたが、夜中は為替相場が小動きとなってしまい、ますますFOMC待ちの態勢が如実になってきた。
いよいよFOMCが始まった。9月利上げがあるのかないのかでずっと議論が続いてきたが、発表の当日になってもまだどちらもありうるという状態になっている。利上げすべきところを、なかなか利上げに踏み切りにくい。この図式はここ10年20年の日本の姿と同じである。昔は日本の金融政策のことを「何もできない」とか「決められない」などといって、ゼロ金利政策を馬鹿にしていた欧米も、今となっては同じケースに当てはまっている。
マーケットでの金利商品の値動きからは判断すると、9月利上げはほとんど見込まれていない。だからコンセンサスとしては、今晩なにも起こらなかったとしても驚くにはあたらない。利上げをしなかったからといって、強烈にドルが売られることもないだろう。
問題は米国株の動向のほうだ。今週になって騰勢を戻しつつある米国株だが、それが一段高するのかどうか。9月利上げしてしまえば目先の不透明感は払しょくできるのに、行わなかったら混乱の要因になる。それを嫌気するならば、マーケット全体はリスクオフとなるだろう。
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