まもなく9月相場も終わろうとしているのに、チャートを見るとドル円の日足は一定のレンジの中で行ったいりきたりしている様子がうかがわれる。月の高値は121.30あたりで、月の安値は118.50くらいである。そして端っこの121円台や118円台ではその滞在時間は実に短い。
つまり日常で目にしているのは、そのほとんどが119円台か120円台だったかである。これはかなり実感があるものであり、実際には多くのトレーダーが119円台の前半からは買いスタンスを示し、120円台の後半から売りものがかさむ。それがますますレンジ形成を助長するという、典型的なレンジ相場となっている。
値幅が一定のレンジに収まっているとはいえ、変動性は低下していない。一日あたりの変動幅は減っていない。8月後半からの資本市場の揺れが原因であることは言うまでもない。しかしレンジの上限と下限が3円ほどのうちにおさまっているのに、一日あたりの変動幅が1円以上もあるというのは、ヒストリカルにも極めて珍しいケースだ。
さて昨日の欧州序盤では、ドル円は120.40あたり、ユーロドルは押し込まれて1.11台の中盤だった。中国企業の利益の減少が加速しているという報道もあって、マーケット全体がリスク回避に向かっている。そして欧州株もスタート時点から軟調な地合いだ。私もドル円を売り目で見ている。
あとはどこでドル円を売っていくかだ。安いところを突っ込んで売りこむのもよし。またある程度の戻りを待ちたいという気もする。つまりは売りのOCO注文でポジションメークを待っているという状態だ。
しかしドル円は上がらずであった。120.50を超えることはなく、120円台の前半で安値張り付き。こうなったら119円台突入とともにストップ的に売っていくしかなさそうだ。待っていても、いつ来るかはわからない。だから119.98で売りのストップ注文だけ出しておく。こポジションメークの注文ができたのはニューヨーク時間になってからだった。
でもその後は米国株も下げはきつさを増してきているのに、ドル円の差し込みは1119.70あたりまでだった。私は寝ようと思って利食いを119.15で、損切りを119.95でプレースしておいたが、夜中に損切りのほうがついてしまった。
そして今日になってリスクオフの度合いが強まった。日本株の下げとともにドル円も下落。昨日の安値をも下回ってきた。しかし昨晩の下げ局面と同じく、ドル円は下値をどんどん突き進んでいくという感じではない。
日本時間 15時00分
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