昨日はアジア時間で株安が進んだ。リードしたのは日本株である。日本株の中間配当の権利落ちがあったのは、今週の月曜日である。それまで配当取りで無理やり買っていた分のロングポジションがいっせいにスクイーズされたという形となった。それまでして配当が欲しいのかどうか、よくわからない。権利落ちして安くなってから買っても同じはずなのに、と思ってしまう。
その影響がかなりネガティブに出てしまった。月曜日の海外市場で株安が進んだのも、それを助長した。日経先物は17000円の大台も割り込んできて、今年の挙げていた分をすべて吐き出した。日本株が年足で陰線になったことで、マーケットは完全にリスクオフとなった。ドル円はここ最近のレンジの下限である119円台の前半まで押し込まれた。
問題はここからドル円を拾い買いしていってもいいのかどうかである。レンジの下限であるから、買っておかないといけないのだが、やはり株価の復調が垣間見られる局面まではドル円をロングにしにくい。118円台に突入するかもしれないからだ。欧州時間になってドイツ株の動向を見ながらの状況となった。
そして欧州株は堅調にスタートした。それがそれまでの暗いムードを一新し、市場は全体的にリスクテークに向かっていった。ドル円も強くなった。完全に底打ちした様相を示し、私も119.50を超えてからであるが、ドル円ロングで参戦し始めた。10ポイントも取れたら、すぐにやめる。
また買い直して、株価の回復に乗っていく。そしてそのうちドル円は120円台にもタッチしてきた。アメリカの経済指標がいくつか出たが、マーケットは完全に無視。やはりストロングに始まった米国株の行方だけに注目が集まった。しかしニューヨーク時間では為替相場は小幅な動きにとどまった。ドルは全面高になっていたが、それでも一日の値幅は小さいものだった。
今日は昨日の反動もあってか、日本株が強ぶくみ。しかし為替相場での反応は薄い。ドル円は120円ちょうど近辺がキャップされており、なかなか上値を喜んで買っていくような展開になれないでいる。ドル円は昨日の高値である120.15を超えてこないと、ちょっと逃げのオファーが重くかぶさってくるだけで終始しそうだ。
経済指標としてはADP指数が出るが、9月利上げを見送った後だけに、雇用関連のデータの重要性は薄らいでいる。またイエレン議長のスピーチも予定されているが、先日の話し以上のものは出てこないと思われる。すでに週末の雇用統計に向けた様子見も加わり、ドル円はますますレンジ性を強めるかもしれない。
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