月曜日に大きくリスク回避がマーケットで進んで、日本株も大幅安をした。その反動でだろう、昨日のアジア時間ではリスクテークの流れが強まった。ドル円も119円台の後半で張り付きのまま、120円台を目指す動きとなった。
そして欧州時間になるとドル買いが優勢となってきて、ドル円もユーロドルもドル高方向に進んだ。欧州株も堅調だったので、市場に安心感が戻ってきているのがわかる。私もドル円でもロングにしようかと思って構えていたが、欧州序盤では入り損なったのでアメリカの経済指標を見てからにしようと思った。
注目のADP指数は事前の予想を上回った。ドルはやや買われたが、その前のステージでつけた戻り高値である120.35あたりまで届かない。グローベックスセッションでは米国株もこれ以上の伸びはあるのかなと疑いたくなるほど、十分な上昇を演じていたこともある。もしも株価が下がるならば、ドル円も無理してでも高いところを買っていく必要もないだろう。
そうしているとドル円も119円台のミドルまで下がってきた。なんとなく面白くなくなってきた。その上、9月末という事情もあった。もうトレードをやめてしまって、月中の損益をフィックスしたくもあったのだ。まあ大したビューもないのに、無理して手を出さなくてもよいだろうと思い、手を出さなかった。
その後、朝までドル円もユーロドルも20ポイントほどの狭いレンジ内の取引におさまった。結果から見るとクロス円が大きく下がっている。ユーロ円は133円台の中盤まで押し込まれてしまっている。米国株が強い中でのクロス円の下げはちょっと強烈に印象的だった。見ていたら買っていたことだろう。
今日は朝に日銀短観が出たが、予想を下回った。しかしマーケットには直接の影響はなく、むしろ中国の景況指数が良かったことのほうに反応している。中国は休みだから関係ないのだが、それでもマーケットは何かリスクテークするべき材料を探していたということなのだろう。
日本株もランチタイムスルーで大きく反発を示し、ドル円も再び昨日の高値あたりまで上がってきている。今のところは前日の高値をブレークしきれていないが、ここは欧州序盤に向けて要ウオッチなところであろう。
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