昨日はアジア時間ではずっと、ドル円は121円台の前半であった。ここから上がっていくのは厳しい。8月下旬での相場の崩れで116円台まで突っ込んだドル円だったが、その最大戻しが121.70あたりだからだ。何度もトライはしている。しかしクリアに上抜けしてこない。
だからテクニカル的にも強力なレジスタンスを形成していることになる。私も何度かドル円のロングに便乗はするものの、さすがに上値追いはしない。しかも上サイドの上限が見えている分だけ、逃げも速くなる。121円台でロングは持っていたくはないものだ。
欧州序盤では株価が堅調。だからややリスクテーク気味に動いた。ドル円もユーロ円も腰が強い。そしてドル円は121円台を割れることもなく、アメリカの経済指標の時間を迎えた。ADP調査はほぼ予想通りだったが、少なからず予想を上回ったということでドル高が前進した。
そして貿易収支や景況指数なども、おしなべて良いデータが並んだ。ドルはますます強ぶくんで、ユーロドルは1.08台まで下がってきた。かなり久しぶりのレベルである。ドル円も121円台の中盤まで上がってきたが、ドル円をさらに押し上げたのはイエレン議長の発言だった。
いつもあまり変わり映えのしないコメントしか出てこないだろうと思っていたところ、かなり強力に年内利上げの可能性を示唆したのだ。それがドル保有の魅力を押し上げた。ドルは全面高となり、そのままのドル高レベルのままでニューヨーク市場を終えた。
今日もドル円は強いままで、121円台の中盤だ。テクニカル重視をして、121.70アラウンドで売りこんでみて、121.85でロスカットするような感じで攻めるのがよさそうだ。
本気でドル金利の上昇を寿ぐのであれば、もうすでに123円台とかまで上がっていても不思議はないからだ。それだけドル円は上がるのをためらっているようにも見える。完全に上抜けするにしても、明日の雇用統計をスルーし手からだろうと思う。
日本時間 15時20分
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