昨日は欧州序盤で再びテロ騒ぎの報道があった。フランスで銃撃戦が始まったというのだ。最初は詳細はわからない。テロの再発なのか、それとも治安当局による掃討作戦なのか。ともかくもマーケットはリスク回避に傾いた。
しかし株価の下落幅は小さいものだった。もうテロ騒動ではわざわざポジションを動かすほどのこともないというところまで慣れっこになってきたのかもしれない。ドル安にもなったが、20-30ポイント程度のもの。
そうこうするうちにニューヨークオープンにかけて、再びドルは買いが先行。FEDの要人から12月利上げを肯定する発言が相次いだからだ。すでに織り込み済みといっても、まだマーケットには不安感があるのだろう。まだドル買いで反応する余地があると見える。
私もちょうどドルブルだったので、何度かドル円でロングにしてみた。あまり大きく動きそうもないので、取れる値幅も知れたものだ。その代わりにリスクもあまり取らない。5ポイントもアゲインストに持っていかれたら、即座に損切りを行うのである。
住宅関連の経済指標で最も重要な住宅着工件数の結果も出た。予想よりも悪かったのだが、悪い材料にはあまり反応しない。それほどドル買いの意欲が強まっているものと見える。8月下旬の市場のスランプ以来のドル円の最大戻しは123.60である。このポイントを目前にして、やや足踏みとなっている。私は翌朝早くにマーケットに参加しようと思って、早々に寝た。
FOMCの議事録の公開で、12月利上げが決定的なものとなった。それがドル買いをいざなって、ドル円も123.70あたりまで高値をつけた。しかしユーロドルのほうがそれほどもドル高に走らなかったので、ドル円の上昇もそれまで。ドル円もユーロドルもドル高水準でニューヨーククローズを迎えはしたのだが、あと一歩、攻めたりない感じが残った。
マーケットの不透明要因がひとつ消えて、米国株は大幅に上昇。それにツラレて日本株も大きく上昇している。昼間には日銀の金利会合があって、それが終わるとややリスクテークしすぎの面からのポジション調整が出た。
昨日のFOMC議事録の後を受けて、今晩はドルの高値領域での振る舞いに要注意だ。昨日のドル高水準を超えてこれるのかどうかだ。超えられないとすると、若干でもドルの調整売りが出てくるのか。ニューヨーク時間の午後からの動きも見逃せない。
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