昨日は日本株が大幅安といっても、それは金曜日の東京クローズと比べてのことであって、ニューヨーククローズと比べると大いに株価は上昇したとしか言いようがない。日経先物ではアジア時間だけで200円以上の陽線を形成しているのだ。つまり東京勢は安いからという単純な理由で、買い向かったことになる。
リスクオフの最大要因であった原油価格は安いには安いのだが、止まっているので安心感があったのであろう。アジア時間ではかえってリスクテークとなった。ドル円も121円台を回復し、朝からドル円やユーロ円で売りこんだ短期筋のショートポジションを全部、メクリ上げた格好となった。
マーケット全体がリスク回避に向かうことを期待された週明けの東京市場だったが、海外市場も気になるところ。いよいよ原油相場にもフローが集まってくるからだ。原油は安値へ向かわないのでじれったい。安くなるならば米国株なども安くなるだろうから、完全にリスクオフでついていきやすい。またショートカバーが優勢になっても、ドル円は上値を攻めにいくだろうから、簡単である。
動かなかった原油相場だったが、アーリーニューヨークの頃合いになってから下がりだした。短期筋の仕掛けかもしれないが、それがうらなければいけない連中の突っ込み売りを誘った。原油価格は34ドル台まで差し込んで、いよいよ2009年につけたリーマンショック後の安値である32ドル台が視野に入ってきた。
でも原油が値下がりしたといっても1ドル弱の程度。しかし6年ぶりとか7年ぶりというインタバルのほうが気になって仕方がないようだ。米国株は下落。ドル円も完全に上サイドにフタがされたようになった。私もドル円でショート参戦。ユーロドルが堅調なので、ドルショートに関しては心強いものがある。
私は120.70でショートにしたのだが、日付が変わりそうだったので就寝。後はOCO注文だけ出しておいたが、ドル円の安値は120.35までで利食いに届かず。むしろニューヨーク時間の午後にはドルの買い戻しが入ったようで、私が早朝に起きてPC画面をのぞいたときには、相場は完全に戻ってしまっていた。
まだ上がりそうな値動きだったので、私も5ポイントほどのロスを出して、いったんはゲットアウト。やはり米国株の急激な戻しが気になったからだ。だが珍しく東京市場での日本株も戻れず、ドル円も121円台に乗せるのがやっとという感じだった。
明日のFOMCでの決定をひかえて、今晩は普通ならば静かになりそうなので、あえてビューを作りだして、参戦しなくてもいいとは思う。ただし原油価格には引き続き注意を払っておきたいし、ドル円の下サイドも気にはなる。でも何も異常がなければ今夜は早めに休むつもりだ。
日本時間 17時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)