昨日は日本が休みであったが、その分、日本人の買い、すなわちビッドが少なくなるということなのか、朝からドル円は安値攻めをした。そもそも前日が113円台の奥深くまで押し込んで、そのまま安値圏で引けてしまっているので、一段安しても不思議ではない動きはしていた。
ドル円は113円台のミドルあたりうえはすでに重くなってしまっていて、株安・原油安の外部環境の中では、どうしてもドル円かユーロ円を売りたくなっても仕方がない。そして早々に113円台を割れてきた。いったん割れるとなると、戻しても113円台は重くなってしまう。ましてや前日の安値であった113.15をも下回ってしまったのだ。
ロングの逃げ売りも、そのちょっと手前で並んでしまうことだろう。アジア時間では112円台の前半まで差し込んだが、欧州時間に入ると売り直しが入って、ドル円は早々に111円台に突入してきた。
私も何度かドル円でショート参戦したが、あまり大きなメクリ上げにはあわず。もちろん欲張りな利食いももしない。目先の15ポイントを勢いに乗って取りにいくだけだ。手法としてはトレンドフォローだ。アゲインストには弱い。しかし損切に遭遇することもなく、ドル円は111円台の前半まで落ちてきた。
ドル円は瞬間的に110円台にも入ったが、それはほとんど目にも留まらない間だけだった。しかしそこから速攻でショートカバーするものかと思われたが、ぜんぜん上げには勢いが感じられない。確かに50ポイントほども上がったりするのだが、しばらくすると再び売りものが出てきて、簡単に111円台の前半まで押し込まれてしまう。
よほど下向きに行きたがっているのだろうか。確かにテクニカル的には中期的なサポートであった115円はブレークしてきている。それでも戻しはもうちょっとあってもよいのではないかと思われるほど、戻さない。
21時過ぎにドル円がまた111円ちょうど割れを敢行したときに、急激にジャンプアップした。2円級の上昇だった。私は新安値で売り込もうと思って待っていたので、111円台の前半は売らなかったのでポジションを持っていなかったが、このあげ方は激しかった。いつもの日銀が介入したのではないかとの評論も飛び出してきた。
それだけ買い上げがひどかったのである。しかし日銀はこんな中途半端レベルでは介入すべき理由がないだろう。最近はアメリカがドル高で苦しんでいるのは明らかで、そんななかで、怒られるのを覚悟で休日のさなかに当局が動くものではない(笑)。
ドル円は113円台まで戻したが、やはりトップサイドは重い。すぐに112円台の前半まで押し込まれて、夜中には111円台まで逆戻りしている。
今日はややドル円が強い。いかにも当局のアクションがありそうな動きをしているが、それは夕方からのマーケットで試される。やはりドル円は113円台の方向を攻めても、なかなかに突破できないでいる。113.00あたりがレジスタンスを形成しているようだ。私も欧州序盤でドル円の112.70アッパーを売ってみたいと思う。
日本時間 15時00分
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