金曜日にドル円は112円台で始まったが、これは木曜日の日本が休みだったときに110円台まで突っ込んだ後の戻しであった。ドル円の115円割れがそれまでのレンジ下限ブレークだとすると、そこを起点として4円幅の下げである。
だからその半値戻しである113円ちょうどということになり、そのあたりに逃げのオファーが集中しそうだ。だから113円台を狙いはするものの、なかなかに頭は重たい。ドル円が下攻めしたが午前中に一度だけ111円台に突入しただけで、すぐに反発に向かった。
市場の観測で日銀が主導してくるのではないかとの声も高まっているので、ちょっとでも反転の色を示すと大勢の買いチョウチンがつく。ドル円は簡単に1円も上がってきたが、113円台には達せず。東京クローズに向けては日本株が下がりだしたので、そこからリスク回避に動きが活発化して、ドル円は再び112円ちょうどを割れたりもした。
欧州序盤では111.65あたりまでドル円は差し込んだ。しかしこれがこの日の安値となった。また昼間に見られたように、連続的な腰の強いドル円の買いが入り、ドル円は112円台の後半まで持っていかれた。
これで2度目のメクリ上がりなので、ちょっとショート攻めにするのは手控えられることとなった。日銀怖さにポジションを持っていても仕方がない。どうせ目先は重い足取りを繰り返しているのだから、また下がりだしたらショートに振ればよいだけ。
原油相場も株価もいちおう下攻めはしなくなった。フレッシュローをつけなくなったのだ。それがマーケットに安心感を与えもした。米国株は堅調にスタートし、そのまま高値追いの展開となった。
ドル円は113円ちょうどを挟んでの攻防をやっていたが、ニューヨーク時間のランチタイム以降はドルの全面高となった。ドル円は113.50あたりまで高値をつけて、そのまま113円台で一日を終えた。私も珍しく、この日は何もトレードしなかった。
今日はアメリカが休みである。だから市場参加者が少なくなるのであるが、その代わりに中国市場が長い休みから戻ってくる。もちろんこの1週間分の世界的な株価の下げを反映してスタートせざるをえない。
実際に大幅安でスタートしたが、中国の貿易収支は予想よりも良かったこともあって下げ幅は縮小。欧州時間では114円台まで上昇したドル円が、さらに上伸できるかに注目したい。
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