昨日は週明け。週末にロシアのエネルギー相が石油生産の協議について前向きな姿勢を示したので、マーケットでは安心感が広がった。アジア時間でリスクテークの流れが先行し、日本株は大幅上昇。後は海外市場でも相違した流れが継続するのかが、最大の関心事であった。欧米の経済イベントは極めて少なかったのだから、それも仕方がない。
ただリスク量に敏感とされるクロス円の値動きが、かなりダウンサイドリスクに危険信号を発している。ユーロ円は125円割れ寸前である。これは昨年来安値の水準である。こちらが一段安すると、マーケット全体のリスク許容度が減退するのが危惧されることになり、株安や原油安をもたらすことにもつながりかねないのである。
アジア時間の動きで、ユーロ円は125円ちょうど割れは回避されたものの、依然と安値圏での張り付き状態には変わりがない。最近はユーロドルやユーロ円が面白い動きを示してこなかったので、久しぶりのユーロ絡みの興味である。私もぜひとも参戦したい。しかし124円台入りしないと、まだ出動の機会はない。
欧州時間ではドル円が上昇。円売りが強いので、とりあえずはユーロ円の下値も限定的。グローベックスでの米国株も高いので、リスクオフには注意が向けられていない。確かにユーロ円の下攻めというのはテクニカルの要請なのだから、目の前でユーロ円の相場が上がっているときは軽視されてしまう。誰も気にかけない。
アーリーニューヨークでもドル円は強い。というよりもドルの全面高である。ユーロドルの下げも目立ってきて、ユーロ円に重さが加わっている。そしてポンドドルも安い。久しぶりに見る1.41台のようだ。クロス円も全面的に安いのだな、とうかがわれる。
そしてやっとユーロ円が124円台に突入してきた。株高なので、あまりユーロ円が下げていることに関心がないようだ。私は124.92で売りこんでみた。怖いので125円台を回復したら、すぐに買い戻す予定で、125.02でストップ注文だけ置いておいた。
スピードは遅かった。しかし昼間に上げていた分の逃げのオファーも出てくるのか、ぜんぜん戻しがない。ユーロ円は125円台を見ることなく、ズルズルと124円台の中盤に下がってきた。私としてはもうちょっと破壊力の下げ方を期待していたのだが、122円台とかまで飛んでしまう雰囲気はなし。
私は利食い注文は置かずに寝てしまったが、朝になって画面を見ても、それほども深押ししていなかった。とりあえず124.41で買い戻して様子見した。
今日の東京市場はリスクテークで始まった。ドル円も113円台に戻したりもした。しかしクロス円の売りが主導する形で、ドル円は反転し、下落へ。112円台の前半まで引っかからずに1円も下げてしまった。ユーロ円も123円台に突入。これでしばらくはクロス円の戻りは着実に売っていかないといけない相場展開に入ったものを思われる。
日本時間 15時10分
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