昨日はアジア時間でもドル円の下げが顕著だった。朝がたの109円台の後半というのも110円台乗せを意識させ過ぎたのかもしれない。このステージで不必要なドルロングがたまってしまったという見方もできる。
しかし110円という大台の節目を割りこんでいるのだから、そこが上値の抵抗線になる可能性もある。すでに105円から110円のレンジにシフトしたかもしれないのだ。ドル円は仲値決めに向けても上昇せず、むしろ下げ基調。そこで私もドル円をショートにしてみた。
むろんショートカバーの危険は高まっているので、長く持つつもりはない。トレンドと同じ方向は取りにくいもの。ポジション調整の動きのほうが激しいからだ。だから取れるポイント数は10ポイントだけでもよい。その代わりにチャンスはたくさんあるのだから、何度でもショートに振ればよい。
ドル円は午前中ですでに前日の安値である109.33を下回ってきた。まったくのベア基調だ。買い戻しては、また頃合いを見てドル円を売りこむ。そして午後にはついに108円台に突入。思ったほどスピードは速くはない。ガツンとは落ちないのだ。しかし10分足くらいのチャートを眺めると、ほとんど戻りらしい戻しも作らずに一方的に落ちているように見える。これではまだ売っていけると判断できる。
欧州時間ではドル円は一段安。108.03まで安値を付けて、小反発。しかし50ポイント級のメクリはない。なんとか108円割れは回避されたというだけのことでしかなく、安いところを拾おうと考えていた連中の意欲を満たすだけにとどまった。短期のスペック筋は言うまでもなく、次の下げ始めを狙っているに違いない。
ニューヨーク勢もドル円の売りで参入したようだ。ドル円は瞬間的に107円台に突入するも、これまた介入警戒感などからすんなりと落ちない。私もこの108円ちょうどの攻防のところで2度ほども損切りがついてしまった。
なので、昼からの疲れもあり、積極的に取引するのは控えることにした。寝る前に見ている間にフレッシュローを付けてくれば参戦もするのだが、それ以外は手を出さないと決めた。
私は寝てしまったが、夜中にドル円は107.67まで突っ込んだようだ。そしてニューヨーククローズまでには108円台まで値を戻してきている。今日になって東京市場では、ドル円が上昇。しかし依然としてポジション調整の域を出ていない。どこかでドル円は戻り売りをしておかないといけないと思う。
日本時間 15時10分
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