昨日はドル円がジア時間で108円台の中盤を値固めして、そして欧州序盤ではいよいよ109円台に乗っかかってきた。最初の注目はそのまま走ることができるかどうかであった。というのは110円を割り込んできてからの最大の戻しが109.10のちょっと手前だったからである。
なのでどうしても卑近な抵抗線と感じてしまう。どちらにしても109円台に乗せたからといってついて行くのは早急である。109.20くらいが触りだしてからでも買い始めるので遅くはない。
そうすると勢いは見られなかったものの、結構、あっさりと109.10を上抜けしてきた。こうなると安心感からドル円をロングにしておきたい。私も109.19で買って、それでしばらくは持っていよう。また109円ちょうどを割り込んできたならば、そのときに投げ売りすればよい。
そのまま109円台を割れずにニューヨーク時間でも推移。経済指標はマチマチで、企業決算のほうは予想を超えて良かった一方で、小売売上高などマクロ指標は良くなかった。為替相場は欧州時間の前半のドル高で勝負は決しているようで、ニューヨーク時間の本体では20-30ポイントほどのレンジ相場に落ち込んでしまった。私も寝る前に109.33で利食い売りに出した。
今日になっても東京時間でドル円は堅調。しかし値幅は小さいままだ。日本株が大きく上がっているので、そちらの方面からリスクオンになっており、ドル円をなかなか売りこみづらい状態にしてしまっている。昨日の109円台乗せ以降は下がっていないので、依然としてドル円やユーロ円は押し目買いスタンスで臨むべき局面なのだろう。
米企業決算が本格化してきて、それまで恐れられていた収益の下方修正とかが思ったほど少ない。これが資本市場に安心感を与えているのは間違いない。今年は年初から株価がスランプしていたというのに、米国株はいつの間にか歴史的な最高値圏にまで戻ってきている。
FEDが3月利上げを見送ったのも大きいが、それよりも利上げ自体が年内にはなくなってしまったのではないかという楽観論が、今の相場を支えている。今晩もミクロ指標とマクロ指標が連続している。そろそろ高値警戒感の出ている株価の動向に要注意である。
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