昨日の欧州序盤では、ドル円が109円台に乗せてきたところで始まった。前日に109円台の後半をトライしたのだが、やはり110円台乗せが無理だったので、いっせいに売りたい人の売り意欲をかきたてたようだ。
しかし売りが一巡してみると、ドル円のそこは108.75あたりまでで、存外に浅いものだった。欧州時間では為替相場はあまり動かず、勝負はニューヨーク勢の参入を待ってからとなった。
夜の9時以降、ニューヨーク時間ではドル高でスタート。最近、動きの乏しいユーロドルも顕著に下げてきた。それでドル円の上昇にも弾みがついたようで、アジア時間につけた高値をも上抜けしてきた。109.40を超えてくると、やはり意識されだすのは109.72である。これは先週来の戻し高値である。
そして次に注意を引くのは110円ちょうど。この二つのポイントを抜けることができるのかどうか、それが最大の関心事である。トレードとしてできることは、まずは109.72の手前で売ってみて、抜けたら即座に買い戻す。そしてさらに上がったら、110円ちょうどのちょっと手前で売る。それを110円台乗せで買い戻すというもの。
翌日に用事を抱えた私としては、リーブオーダーしておくしかない。利食いのことは考えずにショートメークと損切りの風紋だけを出して置いた。朝、確認すると、ドル円の高値は109.87まで進んでおり、第一弾の売りは損切りさせられていた。
第2弾の売り注文は109.90で置いてあったので、できなかった。要するに損切りだけを出して、今はポジション持っていないという状態であった。そこで朝のマーケットで109.83で売りこんで、ストップ注文を110.00に置いて出かけることとした。
今晩も経済指標や企業決算がたくさん予定されているが、やはりマーケットをリードするのは原油相場であり、米国株の動向であろう。原油も2月に26ドル台まで突っ込んだ後の戻り高値をトライしているところだし、米国株は歴史的な最高値に接近してきている。どちらも高値警戒感がフルに出てきており、要注意なゾーンに位置していることは確かなのである。
日本時間 15時30分
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