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■英国国民投票、YouGov調査で「ＥＵ残留」優勢

 6月23日（木）、英国ではＥＵ（欧州連合）離脱の是非を問う国民投票を実施。投票は日本時間、24日（金）午前6時に締め切られ、現在は開票作業が進められている。

 今回は、各種メディアによる出口調査は行われなかったが、調査会社のYouGov（ユーガブ）が投票を済ませた人を対象にした世論調査を実施した。そして、その結果が投票締め切り直後に残留52％、離脱48％とニュース専門チャンネルのSky Newsを通して速報された。かなりの僅差ではあるが、ＥＵ残留が優勢となっている。

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 これを受けて、為替相場では英ポンドが大きく上昇し、英ポンド/円は158.00円近辺から一時、160円の大台を回復し、国民投票締め切りから10分程度で２円超上昇している。ただ、その後は、１円程度反落してから、また、上昇するなど値動きの荒い展開となっている。

英ポンド/円 5分足

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 英ポンドは円のみならず、米ドルやスイスフランに対しても急騰している。

英ポンド/米ドル 5分足

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英ポンド/スイスフラン 5分足

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 また、米ドル/円も106.80円水準まで上昇。ＥＵ離脱となれば100円割れを目指すとの見方も市場関係者の一部にはあったが、世論調査の結果、僅差ではあるが、ＥＵ残留優勢と報じられたことで買い戻されている。

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米ドル/円 5分足

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■世論調査は拮抗も、賭け屋のオッズは残留優勢だった

 今回の英国国民投票は、世界中が注目していたわけだが、これまでの世論調査ではＥＵ残留派と離脱派が拮抗し、予想の難しい展開となっていた。

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 とはいっても、世論調査よりも信憑性があるとされている賭け屋（ブックメーカー）のオッズではＥＵ残留はかなり濃厚となっていた。

■ザイＦＸ！独自調査でも、83％がＥＵ残留予想だった

 さらに、ザイＦＸ！が市場関係者に緊急アンケートを実施した結果では、83％がＥＵ残留を見込んでいたほか、テレビ東京の朝の経済番組「ニュースモーニングサテライト」（通称：モーサテ）が出演者33人に実施したアンケート、「モーサテサーベイ」では、なんとＥＵ残留予想が100％とオドロキの結果となっていた。

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 投票締め切り直後のYouGovの発表がかなり僅差であったため、まだまだ気は抜けないが、この発表どおりにＥＵ残留となれば、リスク回避の巻き戻しがさらに進んでいくことになるのだろうか。

（ザイＦＸ！編集部・庄司正高）