先週にドル円が吹き上がって、それがヘリコプターマネーやパーペッチュアル債のせいにされている。そのことの真偽や効果はともかくも、イギリスの国民投票で100円われまで突っ込んで、その後の戻りが106円台まで来ているのは事実である。そして昨日の海外市場では106.52まで、ドル円は戻し高値を付けている。
これはちょうど国民投票の開票時の第一報で、出口調査で残留派が優勢と報道されたときのラリーで106.80を付けたのに、ほぼ並んだことになる。そしてまたその後は重くなってきて、106円台を割り込んだりしている。ドル円はこの106.80あたりを抜けきれないと、次のフレッシュなビューは描けないということ。つまりテクニカル的にも強力なレジスタンスとして、当面はワークするものとして対処しないといけないレベルだということである。
この辺でドル円の上昇が止まるのかどうかは、もちろんわからない。しかし今年のパターンを振り返ってみることも重要だ。今年は120円台でドル円が始まったのだから、誰がどう考えても今年はダウントレンドである。今年のドル円が強いなあと考える人は、一人もいないだろう。その下げトレンドの中であっても、一方的に100円割れまで行ったわけではない。必ず大きく下げた後の反発、というかリバウンドがあったのだ。それがどのくらいのものであったか、見てみる。
1月にはさっそく115円台を見ることとなった。115円台は昨年からの流れの中では、実に久しぶりだった。ましてや年末年始に今年のドル円予想は上サイドだと見ていた人には、考えもつかないレベルであったはずだ。押し目があっても118円台の後半とか、そのような程度のものと思っていたことだろう。しかし実際には115円台まで到達した。中国株の崩れもあった。それが月末までには121円台まで戻し切っているのだ。6円幅である。まだまだドル円のブル派が残っていたのだ。
2月には日本株の大きな下げもあって、ドル円は110円台まで下がった。2月は日数が少ないのもあってか、そこからのマックス戻しは114円台まで。4月に入ってフレッシュ・ローが実現できて107円台まで安値を拡げた。ここからの戻しも111円台までと、やはり浅い。5月初めのゴールデンウィーク中に105円台まで突っ込んだが、これは連休が明けると急速に111円台まで値を戻して、市場に安心感を与えた。ここでは6円幅の戻しだ。
当面は下値不安はないと思われたが、6月末のイギリスの国民投票の結果がまったくのサプライズとなった。お金を賭けるブックメーカーなどでも、圧倒的に残留する可能性が高かったのだから、年に1度のサプライズである。そこから下がったドル円が99円台、一部には98.85という説もあるが、ともかくもそこから106円台まで、やはり6円、7円幅の戻しを演じて現在に至る。
要するに6円幅くらいまではトレンドは変わらないと見たほうがいいということである。やはり106.80が上抜けするまでは流れは変わらないのだろう。だから今年の初めから続いている根っこの流れはまだ何も変わっていないと考えて、相場に臨まないといけない。1週間でドル円が5円も6円も上がるのを目にすると、ついついブルってしまう。要注意だ。
日本時間 15時30分
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