■ドルストレートなのに対円と強い相関。なぜ?
ついでに、他の通貨ペアの様子もちょっとだけ見ておきましょう。
英ポンド/米ドル(GBP/USD)は、どうやら米ドル/円、クロス円との間で正の相関が強いみたい。ちょっと意外な気がします。
日本円が、リスクオフで買われ、リスクオンで売られることが多いので、米ドル/円やクロス円はリスクオフで下落、リスクオンで上昇するのが基本ですが、英ポンド/米ドルがなぜ似たような動きに…?
おそらく、2016年6月下旬に行われた英国のEU離脱(ブレグジット)を問う国民投票での混乱が背景にあるものと考えられます。投票の結果、離脱派が勝利し、数年に一度レベルで大きく崩れた英ポンド…。
あの出来事以来、マーケットでは、英国離脱という大問題を抱えている英ポンドがリスクオフで売られ、リスクオンになると、ちょっと買い戻されるという現象が起きやすいようです。
【参考記事】
●緊急特集:EU離脱・英国国民投票まとめ。まさかのEU離脱で世界に激震
そうであれば、英ポンド/米ドルと米ドル/円、クロス円の正の相関が強いのは、一時的なものかもしれませんね。
このほか、ユーロ/米ドルと豪ドル/米ドル(AUD/USD)は、この中で特に強い相関を示す赤のマスがありません。高くてオレンジ止まりです。ドルストレートは、対円通貨ペアほど似たり寄ったりの動きにはなりにくということでしょうか。結構、バラバラです…。
こうやって「FXTF‐Symbol Soukan」を通して通貨ペア同士の相関性を見てみると、各通貨ペアの動きを俯瞰的に見ることができて、なかなかおもしろいです。
■カスタマイズして、短期から中長期までの分析に対応!
さて、FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4]では、全31通貨ペアの取引が可能です。
もちろん、「FXTF‐Symbol Soukan」でも全通貨ペアの分析ができ、先ほど紹介した「FXTF‐Symbol Soukan」の画像に登場した10通貨ペア以外の相関関係を調べることもできます。トルコリラなどマイナー通貨の相関関係を調べることも可能です。
「FXTF‐Symbol Soukan」で相関関係を調べる通貨ペアは、画面上方にある「通貨ペア」の設定ボタンから簡単に、追加・削除することができます。気になる通貨ペアを追加して、他の通貨との相関関係を調べてみるのもおもしろそうです。
足の長さも変更可能で、1分足から最長週足まで分析可能。足の本数は25本から最大1000本までカスタマイズでき、短期的な分析から中長期的な分析まで自由に行うことができます。
■ポートフォリオを考えるのに役立つ機能も
また、「組み合わせ」ボタンでは、チェックを入れた複数通貨ペアの平均の相関を確認することもできます。
ポジションを保有している通貨ペア同士の相関が高いと、マーケットが動いた時、一気に利益を膨らませることができる反面、一気にマイナスが膨らむ可能性もあります。
中長期での運用を前提に、複数の通貨ペアでヘッジしつつ、ポートフォリオを組むということであれば、相関が強過ぎる通貨ペア同士のポジションを大量に保有するのは、ちょっとリスキー…。
「FXTF‐Symbol Soukan」なら、通貨ペア同士の相関関係を簡単に知ることができますので、保有ポジションのバランスを見る上でも活用できますよ。
ここまでお伝えしてきたとおり、結構、設定を細かくカスタマイズできる「FXTF‐Symbol Soukan」は、情報の見方も難しくはありませんし、直観的な操作が可能。これまであまり通貨ペア同士の相関関係なんて意識してこなかったわ…なんて方でも、ツール自体はすぐに使いこなせそうです。
■専用のEAをインストールすれば使えるようになる
そんな「FXTF‐Symbol Soukan」を利用するには、FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4]のメタトレーダー(MT4)に、専用EA(エキスパートアドバイザー)をインストールする必要があります。
[FXTF MT4]専用EA(エキスパートアドバイザー)である「Mini terminal」をインストールすれば、「FXTF‐Symbol Soukan」もいっしょにインストールされますので試してみてください。
インストールは、FXトレード・フィナンシャルのウェブサイトから簡単に行えますよ。
インストールが済んだら、[FXTF MT4]を立ち上げて、ログイン。「ナビゲーター」にある「FXTF‐Symbol Soukan」をダブルクリックするか、チャート上にドラッグすると、詳細を設定するポップアップが立ち上がり、「OK」をクリックすると「FXTF‐Symbol Soukan」が表示されます。
興味のある方は、FXトレード・フィナンシャルに新規口座開設し、さっそく試してみてはいかがでしょうか?
さて、当記事冒頭では、今回注目したテーマ…
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