先週の金曜日はマーケットに材料がなし。したがって夏休みモードの状況が強まって、相場は動きが鈍いものとなった。欧州序盤ではドル円は100円台の前半で、早速にも99円台に突入したさそうな感じだった。
私もドル円をショートにしてみたりしたが、99円台に入っても、そんなに大きく差し込むとは思わなかった。だから反対に上がってきたら10ポイントも耐えない。5ポイントで速攻、損切りするようなスタンスだった。
結局のところ欧州時間は小動きで、ニューヨーク序盤になるとショートカバーがやや優勢となった。私のショートもすでにカットしている。実につまらない中で、ポジションを作ってしまったものだ。そして為替相場はそのまま小動きを続けて州を終えた。
週末にFRBのフィッシャー副議長が「雇用も物価も問題がない状態」という認識を示した。これによって週明けのドル円は50ポイントほどぶっ飛んで始まった。ドル金利の先物も、金利上昇のほうへ傾いた。しかしこれは観測だけである。週の後半にジャクソンホールでの演説があるが、こちらのほうが注目度が大きい。
何か出るのはないかと期待もされている。しかしここ数年、何もサプライズなことは出てきていない。本体の金融政策をずっと変更していないのだから、しゃべるべき内容も金融政策のあるべき姿も語る必要なないといったところ。
いちおう木曜、金曜日に向けて期待が高まってマーケットではリスクテークの流れが強まるだろうから、私もそれを利用しようとは思うが、思い入れは持たないほうがいいと考えている。失望による反動のほうが大きくなるからだ。
したがって週の後半まではドル円も値保ちをするかもしれないが、それを契機に一気に下抜けの可能性もある。そして100円の大台を割れてきて定着するとなると、そろそろ騒々しくなってくる。
政府高官からのリップサービスも増えるだろうし、なんちゃって介入も見られるようになる。不必要に振らされてしまう相場展開が出てくるだろうが、クリティカル・ダメ―ジを受けないように注意したい。
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