昨日のアジア時間ではドル円の動きは112円台の中でのプレイとなった。111円台まで下がりそうだとも思え、また113円台に向かってラリーは続いていくものとも見えた。どちらつかずではあったが、値はとても軽かった。
もう10ポイントくらいはすぐに移動する。あまり112円台ではファームのビッドやオファーが入らないものと見える。まあ大台がどちらかに変わったほうについて行くしかなさそうだ。
欧州序盤でも為替相場はややモタモタしていた。注目はOPECの会合に集まっている。すでに合意は可能であろうとの観測が先に流れていたので、あまり大きなサプライズにはなりえないと思われた。
そもそも今回の合意に至るまでに、サウジもイランもイラクも最大限の増産を行っている。パンパンに膨れ上がったところでの減産合意だから、石油の供給過多に歯止めをかける効果そのものには期待が薄い。
それでも一部には今回の会合での合意も困難だろうとの見方があったことから、実際に合意しそうだとの報道が伝わるたびに、やはりマーケットはすくなからずリスクテークの方向に動いた。ドル円も113円台に乗せてきた。
私も短距離走のつもりでドル円のロング参戦。あまり長くは持たない。113円台はトランプラリーの戻し高値圏でもあるし、警戒感も出てきている。トレンドフォローとしょうして、流れに乗ってチョウチンを付けているだけだ。
アメリカの経済指標はADPを始め、良い結果となるものが並んだ。それがドル金利を短期も長期も押し上げ、ドルの全面高を演出している。ドル円も113円台の後半まで上がってきて、いよいよ114円台乗せがなるかを試している。
ここまで来るとロングで攻めることはできない。113.89まで見ているのだが、ここをクリアに抜けてこないと、買ってはいけないというがテクニカルの要請でもある。そして私は寝てしまった。
でも夜中、ついにドル円も114円台に乗せてきた。OPECの減産合意が公式に発表されたので、一気にリスクテークが強まったようだ。米国株も歴史的な最高値を更新してきたが、ニューヨーククローズに向かっては利食い売りに押されたようだ。
そして今日になってドル円は昨日の高値も超えてきて、114.80あたりまで高値を広げている。しかしその後はドル円も売りに押されてしまっている。明日に雇用統計を控えているので、今晩は様子見の姿勢が強まりそうだ。
強いてウオッチするものがあるとすれば、原油価格の50ドル台乗せなるかどうかであろう。市場のリスク許容度が強まれば、ドル円の一段高もありうると考えなければいけない。
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