昨日も欧州序盤ではドル円の買いが先行した。114円台に乗せてきて「今日も上攻めか」といった感じで入る買いである。欧州勢も何かしないといけないので、とりあえずおつきあいベースででも買っていかざるをえない。
しかし前日と同じで上値の余地は限られていた。ドル円は114.40あたりまで高値攻めをした後に急激に失速。私も何回かロングっ攻めをしていたのだが、114.08で損切りさせられてからは様子見モードに徹することになってしまった。
ニューヨーク時間になっても為替相場の小動きは続いた。ドル円は114円ちょうどを挟んだままであり、私もつまらなくなって早めに寝ることにした。夜中委に113円台のミドルまで突っ込んでいたようだが、あまり深押しした感じがしない。今週に入ってからは113円台と114円台を行ったり来たりしているボックス圏に入ったというのを確認したにとどまる。
昨日のマーケットで特筆すべきなのは、リスクのありようである。米国株はニューヨーク時間の午後になって急上昇。そもそも歴史的な最高値圏にいるので、バリュー的にも正しいかどうか、マーケットもおっかなビックリである。だから一日の値幅もどんどん小さくなってきていたのだ。
それは慎重にフェアバリューを見極めようとしているかのようで、明らかに高値警戒感を感じさせる。それが金融機関のレポートで共和党の政策を支持する旨が公表されると、一気に大幅高まで持っていかれたのだ。そうした動きの中で、為替相場はリスクオンとはならなかったのだ。
米国株がフレッシュゾーンに行っているのだから、ドル円は115円台乗せとか、ユーロ円の123円台とか見てもいいはずだ。それが起こらなかったのだ。為替相場でも円売り一色では要警戒ということなのだろうか。
今晩はECBの金利会合はあるが、あまり注目はさらていないし、他に大きなイベントもない。やはり注目はリスクのありようだ。昨夜のように外部環境の変化からデカップリングするのか、それとも遅ればせながらもリスクオンの形式を示すことになるのか。
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