先週末はアメリカの雇用統計であった。トランプ氏の発言のほうが重要性を増してきているので、経済指標はあまり顧みられなくなってきている。それでも完全に無視するわけにもいかない。特に金曜日は早朝にドル円は115.10あたりまで下押しした直後であるだけに、1月相場を売らない意味でもドル円の下振れ懸念があるのかどうかを見極めたいところ。
アジア時間ですでに116円台の前半までドル円はショートカバーが済んでいたが、欧州序盤では再び115円台に軟化。そして雇用統計を迎えた。結果としては就業者数も失業率も予想を上回ることはなかったが、賃金の伸びが良かったので、マーケットはこちらを重視することになった。
これはあくまでも結果論である。良いほうに食いつくあたりは、まさしくトランプラリーと同じで、いいとこ取り。米国株は小幅な動きしかしなかったのに、それでも歴史的な最高値を更新した。ドルも全面高となって、ドル円は117円台まで値を戻した。つまり年初の水準に戻したわけである。
今日は日本がお休み。本格的にマーケットが動きだすのは夕方以降となろう。今週の注目は水曜日のトランプ氏の記者会見である。トランプ氏はツイッターでしか見解を表明してこなかったので、ちょっと不平不満がたまっている。
果たしてそこから何かフレッシュな見解が出てくるのかどうか。もしくは爆弾発言みたいなものがあるのかどうか。いずれにしても世の中の注目度は高い。
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