昨日のドル円はアジア時間では110円台の後半。111円台に乗せようとするが、ちょっと足踏みしている様子。その一方で日本株は堅調だった。日本株は4日続落していたので、反転時期を待ち構えていた人々も多く、高値追いの流れが続いた。
リスクテークのそうした様子を見てのフォローする動きは、欧州序盤で出てきた。ドル円は111円台に乗せてくると、なかなか押し目のできない状態になった。動きが遅かったので、私も押し目買いでついて行こうと目論んだが、ぜんぜん買えなかった。
ニューヨーク時間では発表された経済指標は総じて良いものが並んだ。雇用関連も景況指数も良かったので、市場に安心感を与えるには十分だった。歴史的な最高値で何度も足踏みを強いられていた米国株も、やっと上方ブレーク。
もうちょっと為替相場もリスクオンの度合いが強まってもよさそうだったのに、ドル円は111.50を超えることができず。欧州時間での高値をバリバリと超えてくるようなことはなかった。
朝は早く起きた。トランプ氏を見るためだ。トランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明したことは予想通りであったが、それでもニューヨーク終盤で米国株は一段高。そのまま高値引けして、主要3指数はすべて新高値を更新した。
ドル相場は全面高の形にはなったのだが、いかんせん、値幅が小さい。勢いというものが感じられなかった。だからというわけでもないがトレンドフォローとしょうしてドル買いをしていく雰囲気でもなかった。
今日になって東京市場で日本株は今年の高値を抜けてきた。昨日の米国株の上昇に追随したもの。短期的な需給によるストップロスの買い戻しがメインであることは明らかだ。夜の雇用統計を期待してのこともあろう。
ドル円も111.50を超えてきた。しかし今から見ると112円ちょうどはまだ遠いような気がする。今、ドル円が上がらなかったら、いつ上がるのだといいたいくらい。今夜の雇用統計では良いものが期待されている。これは民間調査での結果も踏まえてのことだ。
すでに今月のFOMCでの利上げは完全に織り込んでしまっているので、ドル金利の上昇要因にはなりえない。それでも米国株が昨日以上に大幅高するようなことになれば、その時こそドル円も軽々と112円台入りしそうである。私もドル円はややブル目に見てはいるのだが。
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